819 名前:おさかなくわえた名無しさん[sage] 投稿日:2013/05/30(木) 18:58:07.63 ID:Oyetfm9x
>>316
今更だが、数十キロから思い出したうちの猫の話
とある理由から、成猫を飼うことになった。
オッドアイの真っ白でしっぽの長い綺麗な猫だった。
懐くまでは苦労したが数ヶ月後に家族にだけは懐いた。
室内飼いをしていたが、ときどき脱走して外で遊ぶのが好きだった。
ある日、脱走したまま帰ってこなかった。
「いつもなら夕方には帰ってくるのよ」と、母は何日も近所を探し回ったが見つからなかった。
数週間後、近所のおばさんが「お宅の猫に似たのを○○でみたわよ」って言ってきた。
名前を呼んだら振り向いたが逃げて行ったそうだ。
そこは、十数キロ離れた川の向こうで脱走当日に来ていた土建屋さんの車に乗って行ったようだった。
何回かの目撃情報で川沿いに家に向かってきていることはわかったが川を渡れないのか、そのうちに目撃されることもなくなった。
捜しに行くことができない母は諦めた。
いなくなってから二年が経った。
ある日、病院から母が帰ってくると玄関前に灰色のがりがりに痩せた猫が座っていた。
まさかと思って、名前を呼ぶと返事をした後、よろよろと近づいてきた。
真っ白だった毛並みは焼け焦げやよごれで見る影もなかったが、オッドアイの目は綺麗だった。
それから数年間生きたが、このときの冒険がたたったのか飼い猫としては短い人生だった。
最後の日は母が病院から帰ってくるまで待って一度、顔を上げた後に眠るように死んだ。
苦労はしたけど、最後はいい人生だったよなって思いたい。
















