531 名前:おさかなくわえた名無しさん[] 投稿日:2005/09/25(日) 17:10:11 ID:mYCdH9B4
うちの父は魚が嫌い
みんなでごはんを食べてるときも一人だけ肉を食べる。
「お父さん、魚のほうが身体にはいいんやし、好き嫌い言わんと食べーや」
と私や弟はやんわり責めていた。母の手間もかかるしね。
それでも「うーん」とだけ言ってにこにこ笑いながら、私らに肉を分けてくれたりして、
魚は食べない。
「お父さんはあかんなー」と私たちが言ってみんなで笑う。
最近母に聞いた。
「あんたらのお父さんは戦争中と戦後、食べるものがない家族のために
毎日毎日海岸に魚を拾いにいかされた。漁師さんに必死でお願いして分けてもらったりして
物乞いみたいなことを親からやらされていたんよ。使用人の代わりやったんよ」
父は当時まだ小学生。しかも低学年。次男だったので、つかいっぱしりや嫌なことは全部
父がやらされていた。疎開先に、戦争終わっても誰も迎えに来てもらえなかったと聞いた。
父の両親は長男だけを露骨に可愛がっていた。
私も弟もその気位の高い祖父母には虫けら扱いされたなー。
長男の伯父は先年癌で死んだが嫌な人だった。それはさておき、父はその辛い記憶があるので、
魚は食べられないそうだ。「お父さんをあんまり責めたらんといて」と母に言われた。
うちの父は魚が嫌い
みんなでごはんを食べてるときも一人だけ肉を食べる。
「お父さん、魚のほうが身体にはいいんやし、好き嫌い言わんと食べーや」
と私や弟はやんわり責めていた。母の手間もかかるしね。
それでも「うーん」とだけ言ってにこにこ笑いながら、私らに肉を分けてくれたりして、
魚は食べない。
「お父さんはあかんなー」と私たちが言ってみんなで笑う。
最近母に聞いた。
「あんたらのお父さんは戦争中と戦後、食べるものがない家族のために
毎日毎日海岸に魚を拾いにいかされた。漁師さんに必死でお願いして分けてもらったりして
物乞いみたいなことを親からやらされていたんよ。使用人の代わりやったんよ」
父は当時まだ小学生。しかも低学年。次男だったので、つかいっぱしりや嫌なことは全部
父がやらされていた。疎開先に、戦争終わっても誰も迎えに来てもらえなかったと聞いた。
父の両親は長男だけを露骨に可愛がっていた。
私も弟もその気位の高い祖父母には虫けら扱いされたなー。
長男の伯父は先年癌で死んだが嫌な人だった。それはさておき、父はその辛い記憶があるので、
魚は食べられないそうだ。「お父さんをあんまり責めたらんといて」と母に言われた。
泣いた。魚食べられないだけの優しい父をわがままだと責めた自分の浅はかさに。