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じいちゃん



今はじいちゃんの仕事を継いで、昔の時計とかラジオとかを修理する店で働いている。

838 名前:おさかなくわえた名無しさん[sage] 投稿日:2013/06/11(火) 22:00:34.56 ID:vIZPI72F [1/3]
身ばれ覚悟で。
私がした武勇伝ではないけども。

自分は20代。
父母は中学のときに離婚で、どっちにもついてかなくて祖父母に育ててもらってきた。
そんで今はじいちゃんの仕事を継いで、昔の時計とかラジオとかを修理する店で働いている。
修理してほしいと持込みされた品は今まで押入れだったり、蔵に放置されていたものだったりするのでたいていホコリや油、土まみれ。
修理が終わるころには手も顔もズボンも作業エプロンも真っ黒になるほど。

で、あるとき若い男性が
亡くなったじーさん家の倉庫から沢山貴重な時計やら蓄音機やら発掘したので直してほしいと来た。
私が見ても結構な貴重品たちで、修理代はちと値が張るが、昔のものは何度でもきちんと動くように設計されているから、お任せ下さいと仕事を受けた。
そのときの男性は、「動くようになって帰ってくるんだー!!楽しみ!!」ってキラキラしていた。
4日後に修理完了の電話をし、引き取りに着てもらった時にはなにやらお綺麗な彼女さんを連れていらっしゃった。
小さな店に20代の若い方が来ること自体珍しいのでちょっと緊張して挨拶をしたら
私を見るなり彼女さんが小声で
「・・・わっ・・・なに・・・きたないカッコ・・・いやだぁ・・・」と。


839 名前:おさかなくわえた名無しさん[sage] 投稿日:2013/06/11(火) 22:01:24.27 ID:vIZPI72F [2/3]
聞こえてますよ・・・
かなりイラッとしたけど、お客さんだし、まあ歳も同じくらいの女が化粧気もなく
油まみれの手と(夏場だったので)汗も沢山かいてたからそりゃそう言われるわな・・・と凹んだ。
まあまず美人さんにこんな姿を見られて、尚且つ
面と向かって言われてしまったから何だか一気に恥ずかしくなって、凹んだ。

でもその後に、受取人の彼氏さんが
「祖父の形見をきれいに直して下さって有難うございました。でも、こうやって汗をかいて土や油で真っ黒になりながら、他人のものを宝に直してくれる素晴らしい職人さんに、とても失礼なことを聞かせてしまいました。本当にごめんなさい。本当に。」
って言い始めて、びっくりした。
私よりも彼女さんが凄くびっくりしていた。
と思ったら次には顔を赤黒くさせていた。

ちょっぴりスーッとしたけど、
なんだか自分が物凄く悪いことをしてしまったようで気まずかったので、
「あっありがとうござます!でもすみません!品、こちらです!!」って変な事しかいえなかった。
ササッと品を受け取ってもらい御代をもらって、その2人はその日普通に帰っていったんだ。


840 名前:おさかなくわえた名無しさん[sage] 投稿日:2013/06/11(火) 22:02:31.82 ID:vIZPI72F [3/3]
で、1ヵ月後に彼氏さんだけまた店に来た。
あの時は連れが失礼なことを、とわざわざ謝罪に来て下さった。
私自身も客商売なのに身なりに気をつかわな過ぎて、引かれてしまうのも無理ないとこたえた
ら、あの時よりも前から彼女は人を馬鹿にしたり見下すような発言や言動が多くて悲しかった、
何よりも働いたことがないのにそんな事を言える立場じゃないだろうと常々言っていたのに
「私はいいんだ、特別なんだ」と聞く耳も持たなかった。
そんな女性だと気づかずに付き合ってしまった自分が一番情けない。
そして、「だから、あの後別れました。」と何故か私に事の沈末を話してくれた。

喪だから「・・・あぁ・・・それは・・・大変でしたね・・・」しか言えなかった。

その後はなんかすっきりしたのか修理品の話をし始めて、
立ち話も何だったのでお茶を出して、カウンター前の小さい椅子に座ってもらって、
ずーっと「あの時計相当昔のものなのにまたちゃんと時を刻んで、カチカチ鳴って、ボーンって音鳴って・・・昔の人すげえっすよね!!直しちゃう人もすごい!」とかハツラツとしゃべっていた。

今までもお客さんに「ありがとう」、「うれしいよ」って言ってもらえるそのたびに、仕事に誇りを持てた。
その人にとっての大事なものをまた大切に使ってもらえるように私はまたがんばるぞって。
でも同年代に褒められるなんて無かったから、なんか単純に嬉しくて、じいちゃんも修理部屋から呼んできて、11時に来るお客さんがいらっしゃるまで骨董とか古物の話を3人でしてたんだ。
その時はすごくすごく嬉しかったのを覚えている。

そんでその後も、その男性は店に「修理品を持ってこない」客として
ちょくちょく通ってくれて話したりして、
今ではじいちゃんの技術を継ぎたいといって店で修行中です。



夫が5歳のとき、初めて覚えた電話番号がおじいちゃんとおばあちゃんの家 の番号だった。

448 名前:おさかなくわえた名無しさん[1] 投稿日:01/09/23(日) 10:24 ID:3rFGGxd2
私の夫の話。

夫が5歳のとき、初めて覚えた電話番号がおじいちゃんとおばあちゃんの家
の番号だった。
夫は嬉しくておじいちゃんに電話をかけた。

爺・・「お、○○(夫の名前)、突然どうした?」
夫・・「あのね、自転車が欲しいの」

初めてかけた電話でおねだりをする夫・・・・。
その日の夕方、夫の家に突然おじいちゃんが自転車を持ってやってきた。
普段はとても口数が少なく、とても厳しい昔の男のおじいちゃんも、孫で
ある夫にはとても甘かった。

そんなおじいちゃんも夫が13歳のときに他界。
痴呆が少し出てしまっていた入院中、夕方5時のサイレンが鳴るたびに
「○○はちゃんと防空壕に入ったか?」
と、か細い声で付き添いの人に聞いていたらしい。
おじいちゃんが他界したとき、夫は狂ったように泣き喚いたそう。


私は祖母と仲が悪かったので、話を聞いてとても夫が羨ましかった。
彼の優しい性格はそんなところから来てるんだなと実感した。
私もおじいちゃんに会いたかった。
「○○の嫁です」って言ってみたかった。



おばあちゃんが本格的にぼけて俺はもちろん、かあさんもじいちゃんも覚えていない。

30 :名無しさん@HOME:2010/03/07(日) 22:23:31 0
おばあちゃんが本格的にぼけて俺はもちろん、かあさんもじいちゃんも覚えていない。
多分俺浪人するんじゃないかと思うんだけどそれについては悲しいとは思っていないし、確かに悔しいんだけど泣きたくないから泣かない。
今日じいちゃんが心配して俺の好きなケーキ買ってきてさ、景気つけろだって。
そんときにさ、ばあちゃんの貯金使っていいぞ。かなり貯めてあるから。お金の心配しなくていいよ。どうせあと10年も生きないし。って言うんだ。 しかもかなりの金額w
そりゃさ、10年は無理かって思うけどさ今まで近くの人が死んだことない俺だからさ。ばあちゃんのことだけでも胸が詰まって聞きたくないのに、そんなこと聞いて泣きそうになるんだ。
こんな駄目な子のために使わないでさ、じいちゃん使いなよ。2人のために使いなよ。
まじで泣きそうで必死にこらえたwwwww本当に涙もろいです。すみませんw
そんなときじいちゃん、ばあちゃんとの話ししだすのwばあちゃんいいとこの娘だったらしいwよく来てくれたって穏やかに言ってやんのw
なんかせつなくてめちゃ泣きそうで無心を唱えたよ。
でもすごく愛が伝わったからここに書きたくなった。


サバイバルファミリー
大地康雄
2018-09-20



白髪一本抜くたび10円おこずかいをくれたよね。

729 名前:おさかなくわえた名無しさん[] 投稿日:01/10/31 02:42 ID:DohI9v3H
少し年の離れた妹が産まれるとき、
いろいろと準備で忙しいということで、
私は祖母のところにしばらく預けられる事になったらしい。
最初はお泊まりだーと騒いでいた私だったが、
やっぱり子供なので、私は夜になって、いきなり「やっぱり帰りたい」と言いだした。
じいちゃんは黙って夜遅くに私を家まで送ってくれた。
乗客も少なくなった、当時国鉄に揺られて見た夜景や座席のシート、
祖母に連れられていくとき、玄関で見送った母のマタニティのワンピースの柄はよく覚えている。

そんなじいちゃんも私が成人後すぐにガンで逝去。
私はその頃訳あって祖母の家に世話になっていたが、
若かったし、反抗期で、半ばプーだったくせにじいちゃんの世話なんかこれっぽっちもしなかった。

じいちゃんの死に顔を見たときは、もう何だか訳もわからなくてとにかく泣いた。
ほんとに死んじゃったんだ……
身内が死んだのは始めてだったし。

白髪一本抜くたび10円おこずかいをくれたよね。
ばあちゃんに怒られるから隠れて酒を買ってこいって
お金を渡して残りをおこづかいにくれたりした。

私は、生きているうちに何にもしてあげられなかった。



うちはお盆が7月なので、来週じいちゃんが帰ってくる(・∀・)ノ

227 名前: もしもし、わたし名無しよ 投稿日: 2005/07/09(土) 17:23:24
うちはお盆が7月なので、来週じいちゃんが帰ってくる(・∀・)ノ
ばあちゃんが今からちょっとウキウキしながら準備してるよ。
毎回来ていただくお坊さんが超美声のバリトンで楽しみだったんだが
今年は平日にお願いしてるので聞けない…


ちなみにばあちゃんの遺言(まだすごく元気だが)は
「じいちゃんと一緒の骨壷に入れてシェイクきぼん」

今もラブラブなんだよスゲーダロー





小学校時代、母ちゃんが作ってくれる弁当を持ってくのを忘れた。母ちゃんも作るの忘れていた。

なごむこぴぺを貼るスレ 6
http://toki.2ch.net/test/read.cgi/healing/1299909980/222

222 名前:癒されたい名無しさん[sage] 投稿日:2011/06/23(木) 00:20:35.81 ID:57zkCJbA
141 :本当にあった怖い名無し:2011/06/22(水) 21:24:56.38 ID:CN6H3gbaO
小学校時代、母ちゃんが作ってくれる弁当をいつも学校に持っていってたんだが、ある日持ってくのを忘れた。母ちゃんも作るの忘れていた。
四時間目が終わって、思い出した漏れはとりあえず家に電話。
じいちゃんが出た。当時、両親共働きで、頼みの綱だったばあちゃんも公民館に出払ってるとのこと。
じいちゃんが茶碗に飯を盛ってるのすら見たことがなかった漏れは『こりゃ今日の昼飯諦めるべ…』と落胆して『弁当が無いんだけど…まあいいや』てじいちゃんに言って電話を切った。
で、空腹のまま昼休みが終わろうとしていたんだが、正門から漏れを呼ぶ野太い声が…。
見てみると、じいちゃんが軽トラに飼い犬乗せて、片手にタッパー掲げて叫んでた。
恥ずかしくてすぐ駆けつけたんだが、タッパーには焦げてぐちゃぐちゃになった冷凍餃子と冷や飯と梅がなんの仕切りも酢醤油もなくみちみちに突っ込まれてた。
恥ずかしくて軽トラの助手席で食べたんだが、なんかすげえウマかったんだよな。
じいちゃんはその数年後に末期癌で逝っちゃったけど、あの日に戻れるなら『弁当作ってくれてありがとう』ってちゃんとお礼言いたい。
本当に美味しかったよじいちゃん…



じいちゃんがばあちゃんの手を引っ張って、 うちの庭で花火がよく見える場所まで連れてきていた。

36 :おさかなくわえた名無しさん :2006/08/09(水) 17:20:45 ID:wksXYbnO

思い出って言うか最近(先月)のことなんだけど
うちから2キロぐらい離れた所で夏祭りがあってて、
夜 窓から花火を見ていたら、庭に誰かが居た。

よく目を凝らしたら、じいちゃんがばあちゃんの手を引っ張って、
うちの庭で花火がよく見える場所まで連れてきていた。

絵に書いたような九州男児のじいちゃんは頑固で偏屈で、
孫の私にも説教ばっかだけど若い時苦労した反動か
早くボケてしまったばあちゃんに凄く優しい。(誰も居ない時は)

婆ちゃんはもう、
子供も孫も、
じいちゃんも、
周りに居る全部の人がほとんど分からなくなっている。

じいちゃんが手を繋いだら
きっとばあちゃんは知らない男の人が
手を繋いできたと思ってひどく脅えるだろう。
けれど、じいちゃんはそんなもんに負けない。

二人はずっと手を繋いだまま花火を見ていた。
(多分そうしてないと婆ちゃんはすぐどっかへ行っちゃうから)

私は花火じゃなくてそれを見て、
もの凄く綺麗だと思った、

そして、ボケる前の婆ちゃんは花火が凄く好きだった事も思い出してた。
家の中に帰ってきた婆ちゃんに「花火綺麗だった?」と聞くと。

「さっきの??えらい綺麗かったばい、
 花火、って言うと?」
 って笑ってた。

じいちゃんは私に背を向けたままシャツ一枚で寝転んでた。

なんだか、私リアル厨房だけど、
あの二人が手を繋いでいる光景は一生忘れない気がした。



幼稚園の頃。大好きなじいちゃんが死んだ。

55 名前:水先案名無い人[sage] 投稿日:2006/11/23(木) 23:20:19 ID:EZMoRxRX0
幼稚園の頃。大好きなじいちゃんが死んだ。
葬式で来た坊さんがじいちゃんを殺したと思って、
お経中に「死ね!ナッパ!」と叫びながら思い切り後頭部殴った




母方のじいちゃんがなくなってしばらくのあいだ、弟にずっと蝶々が付きまとってた時期があった。

556 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2010/11/21(日) 03:30:43 ID:fnBTBOkG0
母方のじいちゃんがなくなってしばらくのあいだ、弟にずっと蝶々が付きまとってた時期があった。

一緒に市民プールに行って、遊んでいるうちに、弟が深いほうに行ってしまったんだけど、
「あ、蝶々ぁ!わーぅ」って、それを追いかけているうちに浅いほうに戻ってきて、おぼれたりしなかった。
お盆の時期にも、黒いアゲハチョウがよく家の庭に来る。

うちのじーちゃんは娘3人に、初孫の私もオンナで、弟が初めてのオトコ孫だったから、
格別にかわいかったんだと思う。髪の毛の質や面影も似ている。

今でも弟がひどい事故とかだまされたとかツイてない酷いことになるたびに、
いつのまにか良い方向に路線変更して、プラスになったりしている。

じーちゃんは、オトコ孫の弟がかわいくて仕方なかったみたいだ。

ジーちゃんが亡くなってから、それまで言葉を話すのが遅くて保健所に行った方が・・・なんていわれた弟が
急にはきはきとしゃべりだした。

しばらくはじーちゃんは弟と一緒に居たのかもしれない。
当人は覚えていないらしいけど、母は「あれはおじいちゃんがあの子といつもいっしょに居たのね」って言う。

じーちゃん、じーちゃんみたいにやさしくて立派なヒトになれるかなぁ?
弟は、立派なヤツに育ってるよ、じーちゃん、よろこんでね、じーちゃん。



私のじいちゃんはギャンブラーで夜遊び大好きたばこ大好き且つスキンヘッドに強面の不良老人

425 名前:彼氏いない歴774年[sage] 投稿日:2009/01/31(土) 03:00:47 ID:aHRhFrcW
私のじいちゃんはギャンブラーで夜遊び大好きたばこ大好き且つスキンヘッドに強面の不良老人
よく893に間違えられてタクシーの運転手さんとかからすげーびびられてたりしたw
毎日遊び歩いてる人だったから、自分のじいちゃんながら「しょうもない人だなぁ」って思っててあんまり好きじゃなかったんだ

でも私と遊ぶときはそのこわーい顔を一生懸命面白い顔にしようと頑張ってくれてたり、パチンコで取ったお菓子をこっそり私だけのために隠しといてくれたりと、今思えばお茶目で優しいじいちゃんだった

そんなじいちゃんも私が大学卒業するくらいになったら体も悪くなってきて、更にボケもはじまりだした
大好きな麻雀もパチンコもできなくなって、どんどんじいちゃんが小さくなっていった

でも私は単位だの卒論だのでなかなかじいちゃんと一緒に過ごすことはなかった
近くに住んでたんだけどね

で、じいちゃんの体は相変わらず良くなかったけど、悪くもなかったし、別になーんも考えずに卒業旅行に出かけた
初の海外!やっほー!アニョハセヨ!
卒業旅行を思いっきりエンジョイして大量の海苔と共に空港に帰ってきた私の携帯に、ママンからメールが来てた

じいちゃんの体調が良くないから直接じいちゃんの家に来い、って

私がマッハでじいちゃん家に着くと家族がみんな集まってた
じいちゃんはベッドでにこにこしてたからとりあえずほっとして、ただいまって言った
じいちゃんはおかえりって言ってくれた

その5分後にじいちゃんは突然死んだ
あっけないもんだった

私が大きくなってからはあんまり構ってくれなかったし、ちっちゃい従兄弟の事すごく可愛がってたから、もう私はじいちゃんの眼中にないって思ってたんだ
でも待っててくれたんだね
私が卒業旅行で遊んでる間、じいちゃんは苦しい思いしてでもそんな私を待っててくれた

愛されてたんだって思った
強面のじいちゃんだったはずが、死んだ顔見たら笑ってたよ

じいちゃん大好き
ありがとう

もっとじいちゃんと一緒にいたかったな
なんで生きてるときいっぱい会いに行かなかったんだろ
みんなは私みたいに後悔しないようにじいちゃんばあちゃん大事にしてください

すごい長文スマソ



もう随分前の話だが・・・。 俺が小1の時にお袋が今の親父を連れて来た。

733 名前:大人になった名無しさん[] 投稿日:2007/04/23(月) 18:38:41
もう随分前の話だが・・・。

俺が小1の時にお袋が今の親父を連れて来た。
親父は連れ子である俺にも本当の子どものように優しくしてくれた。
話は親父とお袋が結婚する少し前の話だ。
お袋と一緒に親父の実家に言ったときに俺は初めてそのじいちゃんに会った。
亭主関白の家だったらしく、長いテーブルの正面にドンと構えていた。
始めはものすごく怖そうな人だと思った。
でも実際はそんなことはなかった。
毎週電話をかけてくれては話を聞いてくれた。
「学校はどうだ?」
「楽しいよ。友達がまたできたんだよ。」
「勉強も難しいだろ。」
「簡単だよ。だって僕がんばってるもん」
毎週の電話で自慢話をするのがすごく楽しみだった。
旅行にも山登りにも海にも・・・。
いろんな所にも連れてってくれた。
そんなじいちゃんが俺も大好きだった。


734 名前:大人になった名無しさん[] 投稿日:2007/04/23(月) 18:46:34

小4ぐらいになって妹ができた頃。
仕事による時間のすれ違いや意見の相違で親父とお袋の仲が悪くなり始めた。
お袋は俺に親父に対する悪口を言うようになった。
その中にはじいちゃんに対するのもあった。
小1まで女手1つで育てられた俺はお袋の言うことを全て信用してしまった。
そのせいでじいちゃんに対する感情も変わった。

それからというもの帰ってきて留守電を聞くと毎日のようにじいちゃんから電話が入っていた。
お袋はうるさいなぁ、と嫌がる。
俺もお袋と同じ気持ちだった。


735 名前:大人になった名無しさん[] 投稿日:2007/04/23(月) 19:19:14
じいちゃんは俺と電話をしたかったのかもしれない。
毎週楽しみにしていたのかも知れない。
俺はそんな気持ちを踏みにじってしまった。
本当に後悔している。

小6の末。
ずっと連絡がなかったじいちゃん家から連絡が来た。
「じいちゃんが入院したの。」
お酒の飲みすぎで肝臓の病気にかかったらしい。
僕は家族でお見舞いに行くことになった。
本当は行きたくなかった。
じいちゃんに悪い印象があるのもそうだが、電話で聞いた元気な声が変わってるのが見たくなかったし
電話をずっと出なかったことを怒られそうだったからだ。

病室はものすごく静かだった。
中に入っても布団の中のおじいちゃんは起き上がらなかった。
病気の侵食が予想より早かった。
それでも僕は声をかけた。
「おじいちゃん・・・。」
「・・・学校は・・どう・・だい?」
水分が抜けたかすれた声で思わぬ質問をしてきた。電話と全然違う声で。
「・・・楽しいよ。すごく楽しい。」
後悔と悲しみで胸が一杯になった。自慢げになんて話せなかった。
「・・・その返事が・・・ずっと・・聞きたか・・った」
目から涙が出た。自分を責めたくなった。
親に承諾もせず、僕はじいちゃんに言った。
「中学校に行ったら制服着てもう一回くる!待ってて!絶対!」


736 名前:大人になった名無しさん[] 投稿日:2007/04/23(月) 19:30:54
それから1ヶ月もたたなかった。
じいちゃんは静かに逝った。
学校だったからその場にはいなかったけれど
親から聞いても涙は出なかった。
制服を見せる夢は叶わなかった。

葬儀には親に頼んで制服でいった。
入学式まで着ないと思っていたが、
じいちゃんのために着ていった。
式場に入ったときじいちゃんが満面の笑みを浮かべている写真が張ってあった。
俺はその写真を見た瞬間、涙が止まんなくなった。
じいちゃんは悪くなかった。
自慢話をたくさん聞いてくれた。
いろんな所に連れてってくれた。
後悔の気持ちで一杯になった。

今でも留守電が入ってるとじいちゃんのことを思い出す。
自慢話を聞かせてあげることはもうできない。
だけどなぜか留守電が入ってるとすみずみまで探してしまう自分がここにいる。



ワイの爺さん戦地で木炭ガス発生装置自作して車走らせてた

655 ワールド名無しサテライト sage 2022/05/10(火) 22:21:15.54 GIvXS4tf0
おまえらは木炭とか松根油使えよ


790 ワールド名無しサテライト 2022/05/10(火) 22:26:54.74 U+jzQfPV0
>>655
ワイの爺さん戦地で木炭ガス発生装置自作して車走らせてた


813 ワールド名無しサテライト sage 2022/05/10(火) 22:27:38.67 GIvXS4tf0
>>790
めっちゃすごいやん!


891 ワールド名無しサテライト 2022/05/10(火) 22:30:28.13 U+jzQfPV0
>>813
鍛冶屋なもんで
器用な人だった、亡くなる数年前にも鉄板溶接して小舟作ってた




脳梗塞で入退院を繰り返していた祖父

630 名前:ななしのいるせいかつ[sage] 投稿日:2009/04/21(火) 22:02:22
祖父のラブレター

脳梗塞で入退院を繰り返していた祖父
私たち家族は以前からの本人の希望通り、医師から余命があとわずかである
ことを知らされていたが、祖父には告知しないでいた。
「元気になって、またみんなで楽しく暮らそうね」
祖父を見舞った際の合い言葉のようでもあった。

祖父の1周忌が過ぎた頃、父が祖母に1通の手紙を手渡した。
祖母の心の落ち着きを待ってのことだった。
衰弱し、震える手で書かれた文字は書道で師範格であった祖父が書いたとは
思えない程弱々しかったが、文面から感じられる優しさ、慈しみが祖父のそれであった。

「おばあちゃん元気
 ともに過ごした時間は永いようで短い50年でしたね
 また機会があればいっしょに暮らしたいものです」

祖父が書いた最初で最後のラブレターである。


95歳超えて、腰が直角に曲がって、居眠りと日向ぼっこが仕事だと思ってたじいちゃんにまさかこんな特技があるとは

903 名前:おさかなくわえた名無しさん[sage] 投稿日:2011/04/24(日) 01:12:28.81 ID:dqAmD8xG
お墓の話で思い出した
20年近く前のお盆、墓参りのついでに本堂によって、親が住職と色々世間話をはじめた
そしたらドイツ人と結婚した近所の人が上がってきてそれに加わったんだけど、
ドイツ人の旦那さんは日本語片言のせいか、殆ど喋らずに本堂の中を珍しげに眺めてたんだ

何かの拍子に旦那さんが奥さんにドイツ語で二言三言話しかけた瞬間、
住職さんの横でウトウトしてた先代住職がバチっと目を覚まし、
「あれっドイツの方ですか!?うれしいな!なんたらかんたら~~~~(以下ドイツ語)」
と物凄く流暢なドイツ語で話し始めて、旦那さんも驚きつつ嬉しそうに話し込んでた
呆気に取られてると、住職さんいわく
「父はむかし帝大でドイツ文学勉強して、ドイツ人とよく遊びまわってたらしいんですよ」と

当時の時点で95歳超えて、腰が直角に曲がって、居眠りと日向ぼっこが仕事だと思ってたじいちゃんに
まさかこんな特技があるとは思わなかった

それ以降、先代住職が17年前に亡くなるまで
ドイツ人さんはたまにお寺を訪ねて日本文化とかについて質問したりしてたらしい



婆ちゃんはもう、子供も孫も、じいちゃんも、 周りに居る全部の人がほとんど分からなくなっている。

36 :おさかなくわえた名無しさん :2006/08/09(水) 17:20:45 ID:wksXYbnO

思い出って言うか最近(先月)のことなんだけど、
うちから2キロぐらい離れた所で夏祭りがあって、
夜、窓から花火を見ていたら、庭に誰かが居た。

よく目を凝らしたら、じいちゃんがばあちゃんの手を引っ張って、
うちの庭で花火がよく見える場所まで連れてきていた。

絵に書いたような九州男児のじいちゃんは頑固で偏屈で、
孫の私にも説教ばっかだけど、若い時苦労した反動か、
早くボケてしまったばあちゃんに凄く優しい。(誰も居ない時は)

婆ちゃんはもう、子供も孫も、じいちゃんも、
周りに居る全部の人がほとんど分からなくなっている。
じいちゃんが手を繋いだら、きっとばあちゃんは知らない男の人が、
手を繋いできたと思ってひどく脅えるだろう。

けれど、じいちゃんはそんなもんに負けない。

二人はずっと手を繋いだまま花火を見ていた。
(多分そうしてないと婆ちゃんはすぐどっかへ行っちゃうから)

私は花火じゃなくてそれを見て、もの凄く綺麗だと思った。
そして、ボケる前の婆ちゃんは花火が凄く好きだった事も思い出してた。

家の中に帰ってきた婆ちゃんに「花火綺麗だった?」と聞くと。
「さっきの??えらい綺麗かったばい、花火、って言うと?」って笑ってた。
じいちゃんは私に背を向けたままシャツ一枚で寝転んでた。

なんだか私リアル厨房だけど、あの二人が手を繋いでいる光景は一生忘れない気がした。


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