330 名前:彼氏いない歴774年[] 投稿日:2008/11/28(金) 05:47:42 ID:sjA5IdmW
かなり長くなるけどこの場を借りて投下させてください。
おじいちゃんの家には庭に小さな山がある。おじいちゃんはいつも山の手入れをしてた。その作業の途中、誤って転落してしまい、手首と足を骨折してしまった。
おじいちゃんの家はものすごく田舎で、近くに病院が無い為、町の総合病院に入院になった。
おじいちゃんは家に帰りたがっていたが、完治するまで帰宅許可が出なかった。
私は一週間バイトの休みをとり、電車で4時間かけておじいちゃんの家に行き、毎日病院へお見舞いに行った。
口数の少ない性格のおじいちゃんの隣で何を話す訳でも無く、ただ漫画を読んだりしていた。そして家に帰る最後の日、ご飯の時間になり私もパンを買って来て一緒に食べた。
おじいちゃんは『喪子と一緒にご飯食べれて嬉しい。』と言ってくれた。『またいつでも食べれるよ』と言って私は帰った。
だがそれから2ヶ月経っても退院する事が出来なかった。
入院生活が長くなり、おじいちゃんは痩せ細ってしまい、もう自力で起き上がる事も出来なくなったからだ。
またお見舞いに来た時、そんな寝たきりになってオムツをしているおじいちゃんの姿を見てショックだった。
その半年後にはもう食事も自分で食べられなくなって、腕に点滴が刺さっていた。
あの時の食事が最後になってしまった。
331 名前:彼氏いない歴774年[] 投稿日:2008/11/28(金) 05:50:33 ID:sjA5IdmW
そのお見舞いから2週間後、バイト先におじいちゃんは昏睡状態になり、危険な状態だと母から連絡があり急いで車で高速を飛ばし病院へ向かった。
おじいちゃんは酸素マスクをして、目には乾かないように濡れガーゼがかけられていた。
おばあちゃんが私に
『おじいちゃん、いつも喪子の事話してたよ。夜遅くまで仕事して体は大丈夫かとか、ご飯は食べれてるかとか。喪子に会いたい。って。』と話してくれた。
私はパンパンにむくんで冷たくなったおじいちゃんの手をひたすらさすりながら、後悔した。
家から遠いのと、一人暮らしをしてた為生活がありバイトを休む事が出来ず、結局お見舞いには数える程しか行けなかった。
その日の朝方おじいちゃんは死んだ。
お通夜の日、おじいちゃんの家のタンスからクッキーの缶を見つけた。中には小さいアルバムがたくさん入っていた。私の小さい頃の写真や入学式の写真だった。
私はそれを見ながらいっぱい泣いた。
私はおじいちゃんに与えてもらうばかりで何も出来なかった。
今更そんな事に気付いてももう遅い。悔しくてただ泣いた。
それから私は介護の勉強をしてる。
おじいちゃんに出来なかった事、出来るだけ多くのお年寄りにしてあげたいと思う。
かなり長くなるけどこの場を借りて投下させてください。
おじいちゃんの家には庭に小さな山がある。おじいちゃんはいつも山の手入れをしてた。その作業の途中、誤って転落してしまい、手首と足を骨折してしまった。
おじいちゃんの家はものすごく田舎で、近くに病院が無い為、町の総合病院に入院になった。
おじいちゃんは家に帰りたがっていたが、完治するまで帰宅許可が出なかった。
私は一週間バイトの休みをとり、電車で4時間かけておじいちゃんの家に行き、毎日病院へお見舞いに行った。
口数の少ない性格のおじいちゃんの隣で何を話す訳でも無く、ただ漫画を読んだりしていた。そして家に帰る最後の日、ご飯の時間になり私もパンを買って来て一緒に食べた。
おじいちゃんは『喪子と一緒にご飯食べれて嬉しい。』と言ってくれた。『またいつでも食べれるよ』と言って私は帰った。
だがそれから2ヶ月経っても退院する事が出来なかった。
入院生活が長くなり、おじいちゃんは痩せ細ってしまい、もう自力で起き上がる事も出来なくなったからだ。
またお見舞いに来た時、そんな寝たきりになってオムツをしているおじいちゃんの姿を見てショックだった。
その半年後にはもう食事も自分で食べられなくなって、腕に点滴が刺さっていた。
あの時の食事が最後になってしまった。
331 名前:彼氏いない歴774年[] 投稿日:2008/11/28(金) 05:50:33 ID:sjA5IdmW
そのお見舞いから2週間後、バイト先におじいちゃんは昏睡状態になり、危険な状態だと母から連絡があり急いで車で高速を飛ばし病院へ向かった。
おじいちゃんは酸素マスクをして、目には乾かないように濡れガーゼがかけられていた。
おばあちゃんが私に
『おじいちゃん、いつも喪子の事話してたよ。夜遅くまで仕事して体は大丈夫かとか、ご飯は食べれてるかとか。喪子に会いたい。って。』と話してくれた。
私はパンパンにむくんで冷たくなったおじいちゃんの手をひたすらさすりながら、後悔した。
家から遠いのと、一人暮らしをしてた為生活がありバイトを休む事が出来ず、結局お見舞いには数える程しか行けなかった。
その日の朝方おじいちゃんは死んだ。
お通夜の日、おじいちゃんの家のタンスからクッキーの缶を見つけた。中には小さいアルバムがたくさん入っていた。私の小さい頃の写真や入学式の写真だった。
私はそれを見ながらいっぱい泣いた。
私はおじいちゃんに与えてもらうばかりで何も出来なかった。
今更そんな事に気付いてももう遅い。悔しくてただ泣いた。
それから私は介護の勉強をしてる。
おじいちゃんに出来なかった事、出来るだけ多くのお年寄りにしてあげたいと思う。