722 名前:おさかなくわえた名無しさん[sage] 投稿日:2005/11/20(日) 04:55:51 ID:Q63wRqLs
自分の親父は昭和一桁。絵に描いたような亭主関白。でも、手先が致命的に不器用w
そんな父の冬のお気に入りのおやつは、イチゴミルク。
生の苺を潰して、そこに砂糖とミルクをたっぷりかけたやつ。
いつもは母が作ってやっていた。
母が入院して、父子二人でしばらく生活していた時の事。
父が苺を買ってきた。どうやらイチゴミルクを食べたくなったらしい。
苺を洗ってへたを取り、ガラスの器にもって、苺スプーンを添えて父の前に出した。
洗い物をしながら、ちらちら父の様子を窺うと、父は苺と格闘している。
一所懸命に潰そうとしている。ひたすら頑張っている。必死である。
あ、苺が宙を飛んだ。慌てて拾って器に戻している。
…5分後、苺はまだ一粒も潰れていない。
見かねて「潰してあげようか?」と声をかけると、仏頂面ではあるが
声を弾ませて「うん♪」と言って器を差し出した。
自分が作ったイチゴミルクを嬉しそうに頬張る父を見たこの瞬間
父は自分にとって怖い存在から、可愛い存在となった。
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