277 名前:水先案名無い人[sage] 投稿日:2005/09/18(日) 15:27:23 ID:sP68UOKF0
学校の帰り道。彼女と一緒に狭い田舎道を並んで歩いていた。
その日は朝から晴れで、傘を持ってる人は誰もいなかった。
でもおれは、前の日傘を学校に忘れていってたので
左手に傘を、右手に手提げ鞄を持っていた。
「ねえ何で傘持ってるの?」彼女は聞いてきた。
「あー昨日学校に忘れていったんだよ」「ふ~ん…」
しばらくの沈黙のあと「傘もってあげようか?」彼女が言った。
「いいよ別に…」「遠慮しなくていいってえー」
「いや、いいってば。女の子に物持たせるなんて最低じゃん笑」
その後、またしばらくの沈黙。日が沈みかけ、少し暗くなってきた。
「傘と鞄両手に持ってるって変だよ!」彼女は言った。
「なんで??片方の手に両方とも持つほうが変じゃね??」
またしばらくの沈黙。もうそろそろ家に着く。そんなとき。
彼女は唐突におれの傘をひったくった。おれは驚いて
「何?」と聞いた。無言で彼女は右手をそっとおれの左手に
からめた。
「手・・・繋ぎたかったんだ?」「・・・うん」
その日だけ、少し遠回りして家に帰った。
学校の帰り道。彼女と一緒に狭い田舎道を並んで歩いていた。
その日は朝から晴れで、傘を持ってる人は誰もいなかった。
でもおれは、前の日傘を学校に忘れていってたので
左手に傘を、右手に手提げ鞄を持っていた。
「ねえ何で傘持ってるの?」彼女は聞いてきた。
「あー昨日学校に忘れていったんだよ」「ふ~ん…」
しばらくの沈黙のあと「傘もってあげようか?」彼女が言った。
「いいよ別に…」「遠慮しなくていいってえー」
「いや、いいってば。女の子に物持たせるなんて最低じゃん笑」
その後、またしばらくの沈黙。日が沈みかけ、少し暗くなってきた。
「傘と鞄両手に持ってるって変だよ!」彼女は言った。
「なんで??片方の手に両方とも持つほうが変じゃね??」
またしばらくの沈黙。もうそろそろ家に着く。そんなとき。
彼女は唐突におれの傘をひったくった。おれは驚いて
「何?」と聞いた。無言で彼女は右手をそっとおれの左手に
からめた。
「手・・・繋ぎたかったんだ?」「・・・うん」
その日だけ、少し遠回りして家に帰った。