429 名前:大人の名無しさん[sage] 投稿日:2006/03/02(木) 11:40:40 ID:RVviZcct [1/2]
私はおじいちゃんが大好きでした。
ちょっと酒癖が悪いところもあったし、厳しいとこもあった。
でも本当は優しいおじいちゃん。
そんなおじいちゃんは戦争で足を怪我しているのと、元々病弱で入退院を繰り返していた。
ある日の夜、母の妹から電話があった。
「おじいちゃんが危ない」と。
片道2時間の電車に飛び乗った。母はすでに泣いている。
私は「”危険な状態”っていう状況なんやからきっと病院に着いたら元気になってるよ」と高校生
ながら母を励ました。
病院に着くとおじいちゃんはすでに亡くなっていた。
その場で親戚たちは泣いているのに私は何故か泣けなかった。
その日のうちにおじいちゃんはいつもの家に帰って来れた。
隣でじっとおじいちゃんを見てると、「今日は遅いから寝なさい」と親戚の人に言われ、
その場を離れる瞬間にポロポロ泣けてきた。「ここにいるっ」ってわがままを言ってしまった。
430 名前:大人の名無しさん[sage] 投稿日:2006/03/02(木) 11:41:23 ID:RVviZcct [2/2]
「おじいちゃんにこれだけは絶対入れろって言われてた」って聞いて棺の中を見ると、
前年に私が初めて敬老の日におじいちゃんにプレゼントした帽子があった。
昨日のうちに全部涙が出たってくらい泣いていたのにまた泣いちゃった。
実は、おじいちゃんの母親(私から見たらひぃばあちゃん)は当時健在だった。
多少痴呆気味だったけど、よく親子ケンカするくらい似たもの親子だった。
でもさすがに今回のことはショックが大きすぎるだろうって事で言わないでおくことにしていた。
近所の親戚の家にいてもらうことになっていたのだが、お通夜の前に、突然
そのひぃばあちゃんが帰ってきた。
「○○(おじいちゃん)・・・!、○○・・・!」って名前を何度も呼んで顔の前
で手を合わせて泣いていた。
もう親戚一同号泣。
おじいちゃんのお葬式が終わり、2年後阪神大震災でひぃおばあちゃん
が一気に弱っちゃって数ヶ月後に亡くなった。
おばあちゃんは健在だけど、やっぱりちょっと寂しい気もする。
私はおじいちゃんが大好きでした。
ちょっと酒癖が悪いところもあったし、厳しいとこもあった。
でも本当は優しいおじいちゃん。
そんなおじいちゃんは戦争で足を怪我しているのと、元々病弱で入退院を繰り返していた。
ある日の夜、母の妹から電話があった。
「おじいちゃんが危ない」と。
片道2時間の電車に飛び乗った。母はすでに泣いている。
私は「”危険な状態”っていう状況なんやからきっと病院に着いたら元気になってるよ」と高校生
ながら母を励ました。
病院に着くとおじいちゃんはすでに亡くなっていた。
その場で親戚たちは泣いているのに私は何故か泣けなかった。
その日のうちにおじいちゃんはいつもの家に帰って来れた。
隣でじっとおじいちゃんを見てると、「今日は遅いから寝なさい」と親戚の人に言われ、
その場を離れる瞬間にポロポロ泣けてきた。「ここにいるっ」ってわがままを言ってしまった。
続く
430 名前:大人の名無しさん[sage] 投稿日:2006/03/02(木) 11:41:23 ID:RVviZcct [2/2]
「おじいちゃんにこれだけは絶対入れろって言われてた」って聞いて棺の中を見ると、
前年に私が初めて敬老の日におじいちゃんにプレゼントした帽子があった。
昨日のうちに全部涙が出たってくらい泣いていたのにまた泣いちゃった。
実は、おじいちゃんの母親(私から見たらひぃばあちゃん)は当時健在だった。
多少痴呆気味だったけど、よく親子ケンカするくらい似たもの親子だった。
でもさすがに今回のことはショックが大きすぎるだろうって事で言わないでおくことにしていた。
近所の親戚の家にいてもらうことになっていたのだが、お通夜の前に、突然
そのひぃばあちゃんが帰ってきた。
「○○(おじいちゃん)・・・!、○○・・・!」って名前を何度も呼んで顔の前
で手を合わせて泣いていた。
もう親戚一同号泣。
おじいちゃんのお葬式が終わり、2年後阪神大震災でひぃおばあちゃん
が一気に弱っちゃって数ヶ月後に亡くなった。
おばあちゃんは健在だけど、やっぱりちょっと寂しい気もする。
「大きな古時計」がいまだに聞けない私です。