596 名前:おさかなくわえた名無しさん[] 投稿日:03/07/07(月) 14:26 ID:zcG1OVmV
中学生の頃、料理をしていて指を切ってしまった。
けっこう深い傷で、血がすごくあふれてきた。
友達と一緒にいた兄はすぐに銀行に向かいお金をおろし、
弟は泣きじゃくる私の腕を心臓より下にしないように、血で汚れるのもかまわずに
つかんで持ち上げていてくれた。
病院に行って、縫ったのは八針。けっこうな傷だった。
兄の友達は、今でも私に会うと、おまえらいまだに仲いいな~と云ってくれる。
親が不仲で不在がちだった私たちにとって、
兄弟という絆だけが確かなものだった。
今はそれぞれ結婚して子供たちもいて、
でもあと十年くらいしたら兄妹弟だけで温泉でも行けたらなあと思っている。
あのときの傷は消えないけど、見るたびに頑張ろうという気持ちになるんだ。