79 名前:おさかなくわえた名無しさん[sage] 投稿日:2007/12/08(土) 18:21:02 ID:/I3Goxuy
歯科医院でバイトをさせてもらっているのだけど、
そこは歯科医の先生が1名、バイトが各時間帯に1名という
小さな歯科医院で、上の階には先生とそのご両親が住んでいらっしゃる。

先生のお母様は80歳くらいの物腰穏やかな方で、
医院内が忙しいときに私の仕事を手伝いに来てくださったり、
一人暮らしで学生の私に時折食料品を分けてくださったりと、
本当に普段から良くして頂いている。

それだけでもこちらに書き込みたいくらいなのだけど、
あるとき私が寝坊をし、バイトに遅刻してしまった時のこと。
電話でバイトに遅れる旨を先生に伝えていたので、
私が到着した頃には、既にお母様が私の仕事をしてくださっていた。
申し訳ない気持ちでいっぱいになりながら仕事を引き継ぎ、
お母様はご自宅に戻っていかれた。
でもしばらくするとまた医院にいらっしゃって
「こっちこっち」と手招きをし、休憩室に私を呼んだ。
「朝ごはんまだでしょお。これどうぞ。お腹空いちゃうからね。
剥いたすぐが美味しいから、今食べちゃってね。」とおっしゃって
丁寧に切られたリンゴをくださり、またご自宅に帰っていかれた。

ご好意がたまらなく温かかったのと、遅刻をした自分が悔しかったのとで
リンゴを頂きながら少し泣いた。
来春、学校を卒業して就職するとともにこのバイトは辞めてしまうけど、
いつもニコニコしているお母様のことは、ずっと忘れないし将来の目標だ。