194 名前:おさかなくわえた名無しさん[sage] 投稿日:2009/12/01(火) 21:46:36 ID:qmknejMi
>>181の話で思い出した、ある寄席での出来事。

落語は、扇子と手ぬぐいだけを小道具に座布団に座って喋るだけという
世界でも類を見ない一人芸だが、大前提として日本語がわからなきゃ楽しめない。
古典落語の中には現代では難解な噺もあるし外国人には難易度の高い娯楽だろう。
だから寄席に来る外人客なんてほぼ皆無なんだけど、それでも稀に見かける事もある。

一年くらい前の話。
白人の女性と、その子供であろう男の子(7,8歳くらい)が寄席に入ってきた。
狭い寄席だったから周りの客も自然と注目。
子供で、しかも外人に落語が理解できるのか?という空気がどことなく流れた。

芸人も気を遣ってか子供にも比較的わかり易い噺をしたんだが
少年日本語はわかるようで、手を叩いて大爆笑。
ああ見えて日本育ちなのか?と思ったがリアクションが完全に外人だった。
座席から身を乗り出すように高座を観ながら英語混じりの高い声で笑い、
一席終わると頭の上で拍手をする。
反応が大きいから芸人もはりきるし、お客も釣られて笑ってみんながなごなごしていた。


195 名前:おさかなくわえた名無しさん[sage] 投稿日:2009/12/01(火) 21:46:59 ID:qmknejMi
番組が進み、紙切り芸人が高座へ上がった。
紙切りは客から出されたお題(藤娘だのお花見だの)の形に紙を切る芸なんだが、
はさみ試し(見本)に「桃太郎」を切ってみせると、少年からひときわ大きな歓声が。
「二枚目からは、お客様のご注文で切ります」と芸人が言った途端
立ち上がらんばかりに手を上げた。
だが紙切りは手を上げずに声を出して注文するもので、他の客が声を出して注文。
それを真似て少年も声を上げると、
「今、子供の声がしましたね。なんですか?」と芸人がピンポイントで聞き返してあげた。
周りの客も、外国の子が注文するものって何だろう…と見守る中、少年元気な声で

ヽ(*゚∀゚)ノ「イッスンボーシ!」

…なるほど最初に桃太郎が出たから同じ日本のお伽噺からお題を選んだのか。
落語に笑う感性にも感心したけど、一寸法師を知っている外国少年に驚愕した。
そのあと切ってもらった一寸法師を貰って感激して、帰るまでずっとにこにこしてたよ。