549 名前:名無しの心子知らず[sage] 投稿日:2005/11/23(水) 12:44:00 ID:dvUDt9or
もう数年前のことですが

当時二歳半の息子を連れて病院へ通ってきました。息子は生まれつき目が悪く
二歳半にして牛乳瓶の底の様な眼鏡をかけていました。
かけなきゃいけないのは分かってるけどやっぱり目立つし、
気にしない様にしようと思っても回りの「可哀相に。」攻撃にヘコむ事も・・・

そんな時、受け付けで会計を済ませていると、息子が同い年くらいの女の子を
見つけてそちらに走って行ってしました。
様子を伺いながら支払いしてると女の子のお母さんらしき人が息子に話し掛けて
くれてるのが聞こえてきましす。

「あれ。僕、眼鏡かけてるんだねぇ。」

正直、あぁまたか・・・と言う気分で溜息が出そうになりました。でも次の言葉は

「素敵な眼鏡だねぇ。よく似合うよーカッコイイ。」
女の子もニコニコしながら「うん!カッコイイね!」
その時の息子のパァッと輝いた笑顔が忘れられません。今まで可哀相とは言われても
カッコイイなんて言われた事なんかなかったはずだから。

その母子は診察の順番がきたらしくろくにお礼も言えないまま行ってしまいました。
本当はもっともっとたくさんお礼を言いたかった。
息子は帰り道でもずっと「僕、眼鏡似合う?カッコイイ?」と本当に嬉しそう。
「よかったねぇ。」と手を繋いで歩きながら涙がでそうでした。

あの時のお母さんとお嬢ちゃん、本当にありがとう。あの時の言葉がなかったら
息子は今でも眼鏡にコンプレックスを持ったままで、こんなに明るい積極的な
性格にはなれなかったと思います。