345 名前:名無しさん@おーぷん[sage] 投稿日:20/01/22(水)19:57:33 ID:fn.3u.L1
同僚で、なに食っても美味いっていう、自他共に認めるバカ舌の後輩(以下、B)がいるんだ。
ジャンクフードだろうが何だろうが本当に幸せそうに美味い美味い言うんで、「お前が不味いって感じるモノなんてこの世にあるの?」って聞いたことがある。
てっきり明るく「ないです!」とか返ってくると思ったら、聞かれた途端にすごい微妙な面で「ええ、まあ…あるには…」とごにょごにょと返されて、なんとなくそこから先突っ込まなかったんだけど。

この前、そのBと小中学校一緒だったという別の後輩(A)と話してた時にBの話になって、そこで判明した事。
Bの母親がマズ飯だったそうだ。
Aも何回かB家の食事を食べたことがあるそうなんだが、とにかく味が「少ない」んだと。
味噌汁が味噌の味しかしない、なんてのは当然で、例えば煮魚は「薄いしょうゆの味しかしない。どうやって調理してるのか全然わからないんだけど、魚の味がしない。ダシとった出涸らしの魚を水としょうゆだけで煮た感じ」
「野菜炒めも、何故か野菜の甘みが全然感じられないただの塩味。胡椒もない。いろいろ味変えたくても、食卓には調味料の類は一切なかった」
と、まあそういう環境だったらしく。
一番衝撃を受けたのは、「小学生高学年の時、Bが小遣いで『おやつ買う!』って言って買ったのが顆粒の「ほんだし」とアジシオ。こんなに美味いものはないって言ってよく舐めてた」というエピソード。
で、小中学校では給食があったからまだいろいろ耐えられたけど、高校に上がる時にはわざわざ県外の学校選んで寮に入ったとか。

この話聞いてから、Bがいろんなモノを「美味~い!」って嬉しそうに食べてるの見るとちょっと切なくなってしまうわ…
なんだろう、食べさせてもらえなかったとかそういうんじゃないんだから問題にはならないんだろうけど、だからこそなんというか…可哀想ってんでもないんだけど、何かやりきれないっつー気分。

ていうか、打ってて思ったけどB別にバカ舌でもねーなこれ。