330 名前:名無し三等兵 [sage] :2019/02/07(木) 17:32:24.44 ID:vl0A9fp7
>>307
記憶で書くけど、以前、カメラ雑誌で読んだ話。

シベリア抑留時代、手先が器用でソ連側のカメラや電話機の修理を引き受け、
おかげで他の捕虜よりは待遇が良くなり、無事に日本に帰れた元日本兵のじいさま。
「あいつら不器用でね、簡単な機械でも故障したら直せなかったんだよなあ」と、思い出話をしつつ、
日本に帰ってからも趣味でソ連製中古カメラの修理をやっていた。

あるとき、輸入されたソ連のライカコピー機「フェド」を修理していたじいさま、
上カバーを開けたところで、はたとドライバーを持つ手が止まり、
流れる涙を止められなくなった。

上カバーの裏に”昭和21年 xxxx”と、
自分が修理した記念に鉄筆で入れておいたサインがあったのだ・・・。