452 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2009/03/17(火) 19:58:44
つき合ってる当時俺26歳、嫁34歳
年齢差知っててこっちから告白して付き合っていたが、向こうはかなり気をつかっていた
冗談まじりにだけど、「他に好きな人が見つかったら別れてあげるからね」的な話をよくしていて、
年齢なんか関係ないだろと諭すのがいつものことだった
あんまり続くから、ああこいつは俺のことそんなに好きじゃないのかもしれない…と思うこともあったりした

俺は仕事の帰りがいつも遅く、平日はほぼ会えなかったが、
彼女は一人暮らしの俺の心配をしてよく食事を作ってくれていて、メモ帳に手紙を書いて残してくれていたんだが、
俺がそれを大事に取っていることを知ると「恥ずかしいから捨てる!」と捨てまくっていた
で、ある日、ふとごみ箱を見るとまたメモが捨てられていたようなので、ちょっと拾い上げてみると、
それは俺が読んだことのない手紙だった。
手紙っていうか、嫁の独り言だった。
今日の煮付けもうまくできなかった、もっと母親の手伝いをしておくべきだった、などと反省したり、
○○(俺)も仕事がんばっているのだから、私もがんばる、と決意表明をしたり。
普段俺にはそういうことは言ってこなかったので、反省をしてるとも俺ががんばってるとか思ってるとも知らなかった。
で、本当はこんなこと思ってたのかーと驚いて読んでいたんだけど。

(続きます)


453 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2009/03/17(火) 19:59:41
(452続き)

紙の下の方に、小さな小さな字で、「会えるまで、あと3日」と書いていた。
けど、会えると言ってもただメシを食いに行く約束をしてただけで、どこかに出かけたりするわけじゃなかった
考えてみれば、彼女が言い出さないのを口実に、どこかへ連れてったりもしていなかったことに気づいた
ごはんを作ってもらうのだって、おいしいよありがとう、ぐらいのことをメールするだけで、
本当はそんなに大したことと思ってなかった

俺なんかよりずっとがんばっている嫁が急に愛おしくなって、すぐにプロポーズした
すると嫁は号泣して、本当はすごくさびしくて不安でたまらなかった、と初めて言った
束縛しちゃいけないと我慢して、会いたいとも言えなかったし電話もできなかったと。
年齢差なんて関係ないと思っていたけど、彼女がお姉さんぽくしてくれているのに甘えていたのは俺のほうだった
なんて言っていいかわからず頭をなでなでしてやって、ごめんとだけ言うと、
彼女は首を振って、「たまに、こうやって甘えさせてくれたら、嬉しい」と言った

なんか長くなっちゃったけど、これが結婚しようと決めたあたりの出来事です…