97 名前:おさかなくわえた名無しさん[] 投稿日:2006/02/09(木) 00:50:27 ID:4MMlXZ4A
高校生の頃、初めてのバイトでスーパーのレジをやっていたんだけど、
最初は勝手がよく分かってなくて、右往左往してた。
ある日の午後7時前、一番混む時間帯に、すべての会計を終えて
「○○円になります」と言ったあと、「あ…○○円ちょうどあるわ」
と言ったお客の中年女性の言葉でそのままレシート出したら、
「あーごめん、ちょうどあるかと思ったらお金足りなかったわ、
今から家戻ってちょっと取ってくるわ~」って、荷物を置いたまま
走っていってしまった。ぽかーんとしてたら、次の客に
「ちょっと!早くしてよ!急いでるんだから!」と怒鳴られ、大パニック。
慌てて店長を呼び、荷物を放置した客のすべての精算を取り消し、
やり直したものの、待たされていた客はカンカンで、
「アンタ!何分待たせんのよ!弁償は?ああっ?!損した時間弁償してっ!早く!」
と手が付けられない状態に。そこにお金を取って戻ってきた例の客が
「あら?私の荷物は?ちょっと!待っててって言ったのになんで勝手に片付けてんのよ!」
とふじこって、何がなんだか分からなくなり、泣いてしまった。
とりあえず怒鳴り続ける2人の客を店長にまかせ、目を充血させながら
次の客のお婆さんのレジを通していたら、おつりを渡した後、
逆にそのお婆さんが私の手に何かを乗せた。ん?と思って見ると、そこには
飴玉がひとつ…。
「いろいろ辛いことあるよね。負けちゃだめよ。がんばってね」と
お婆さん、飴を乗せた私の手をくるむように、上からきゅっと両手で握ってくれた。
その手がすごく暖かくて、すごくすごく嬉しかった。


98 名前:おさかなくわえた名無しさん[sage] 投稿日:2006/02/09(木) 00:58:15 ID:prZ/1Zzq
どうしてこう、いい人は飴玉を常備してるんだろう。
電車の中でクソガキ叱った爺さんも持ってたよな。