559 名前:名無しさん@おーぷん[sage] 投稿日:2015/07/31(金)20:54:23 ID:JlV
高校が小高いところにあって、
自転車で坂道を延々とこいで通っていた。

そんな住宅街にある、どこにでもある坂道の途中に、
しゃがみこんで坂の上の方にカメラを向けているおじさんがいた。
こんなどうでもいい坂をなんで撮ってるんだろうって思って、
ふっとカメラの先に視線を移したら、
まっすぐ伸びる坂道の先に空があって、
なんだか吸い込まれそうな、とてもいい構図だった。

そしたらなんか、一瞬にして自分が小さく感じて、
すっと悩みが消えたのを覚えてる。
毎日見てきたはずのこのどーでもいい坂も、
角度を変えれば、こんな素晴らしい絵になるんだなって、
そう考えたら自分の悩みもちっぽけに見えて、とか。

カメラマンってすごいな、何の変哲もない住宅街の坂で、
こんな絵を見つけられるんだなとか、わーっと尊敬と感謝の気持ちが湧いて
あらためてそのおじさんに目を向けると・・・

カメラを向けていると思ったのは見間違いで
ただ、坂の途中でゲロを吐いて、
しゃがみこんでるだけのおっさんだった。

どーでもいい坂道と、ゲロ吐いているおっさんに勝手に感動して、
さらに自分がちっぽけに感じたとさ。






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