548 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2010/11/19(金) 19:07:24 ID:G5o5O15h0
私自身が経験したわけじゃなくて、
私の母、及び曾祖母が体験した話なんですが・・・

私の曾祖母は、3年前の冬に亡くなったんだけど、
亡くなるまでの間ずっと体調を崩してて、入院してた。
96歳という大往生だった。

旦那さん(曾祖父)は大昔に戦争に行って亡くなってたから、
曾祖母以外の家族は、遺影でしか曾祖父しか知らない。
それでも曾祖母は、遺影だけしか残っていなくても、
自分が96歳になってからでも、曾祖父の事が大好きだった。

曾祖母は、亡くなる前にも何度か入退院を繰り返してたんだけど、
本当に危なくなった時、峠を越えて目を覚ましたらいつも、
「おじいさんが夢に出てきて、こっち来たらあかん言うとったわー」
とか言ってたから、多分ひいじいちゃんの方も、
今でもひいばあちゃんを愛してて、心配してるんだろうなぁって思ってた。

そして、最後の入院になってしまった時の話。
入院してまだ元気だった頃(と言っても結構夢現な感じだった)、
「最近おじいさんが全然会いに来てくれない。夢にも出てくれない」
と、付き添いに来てた私の母にぼやいていたらしい。
その度に母は「まだこっちに来たらあかん言うとんのやで~」
となぐさめてたとか。

長くなったので分けます。






549 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2010/11/19(金) 19:15:41 ID:G5o5O15h0
>>548の続きです
で、そんなある日。
母が夜遅くに自宅のリビングで雑誌を読んでたら、
二階から誰かが降りてくる気配がして「娘かな?」と思ってたら、
その気配がすーっと、テーブルを挟んで、母の目の前まで来た。
母は顔を上げなかったけど、「あ、娘じゃない!」と思ったらしい。
しかも「着物の柄がはっきり見えた」らしくて、びっくりして動けなかったとか。
でも、幽霊だとは思ったけど、怖いとは感じなかったらしい。

後日、知り合いに紹介された霊能者の方に、その時のことを相談したら、
「それは、戦争で亡くなられたあなたのおじいさんですよ。
おばあさんが入院されて、心配して会いに来ていたのに、
おばあさんが全然気付かないから、
あなたの所へ行って気付いてもらおうとしたんですよ」
と言われたらしい。
うちは家族全員霊感のある家系では決してないのに、
寝ている時ならまだしも、起きている時に姿を見せるなんて、
ひいじいちゃんよっぽど心配してたんだろうなぁと思うと、胸がじーんとなった。

すいません、もうちょっと続きます。


550 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2010/11/19(金) 19:18:30 ID:G5o5O15h0
>>549の続き。これで最後です。

ひいばあちゃんはその後、冬の寒い日に、
大好きだったひいじいちゃんの元へいってしまいました。
「ひいじいちゃんが付いているんだから!」と、
回復を信じていた私達家族は、それはもう落ち込みました。
お葬式の時のお棺には、「あっちできれいな格好でおじいちゃんとデートしてね」と、
孫一同からとして、きれいなピンク色のマフラーと白い手袋を入れました。

相変わらず霊感零の私達家族ですが、
今入院してる私の祖父(曾祖父と曾祖母の息子)が危なかった時に、
「おじいちゃんを助けて下さい!」とお願いしていたら、
その後見る見る回復したり・・・きっと今は二人一緒に、
家族を見守ってくれているんだろうなぁと感じています。

文章まとめるのが下手で申し訳ない・・・
長くてすみません。以上です。



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