574 名前:おさかなくわえた名無しさん[] 投稿日:01/10/10(水) 14:45 ID:qKAJ3jO6
私は県外の大学を卒業してから実家に戻り、社会人になった。
同居していた母方のおばあちゃんは、私の行動に対していちいちネチネチと
文句を言い、私と祖母は顔を合わせる度喧嘩していた犬猿の仲だった。
その頃、実家は家を新築し、1階におばあちゃん専用の部屋を作ったにも
かかわらず「わたしゃ2階に部屋が欲しい」とわがままを言い、結局私の部屋を
アコーディオンカーテンで仕切って、おばあちゃんの部屋を作った。
新築数ヶ月後くらいから、隣の部屋からはおばあちゃんのせきがひっきりなしに
聞こえるようになった。
心配して病院に行くように進めても一向に行こうとしないおばあちゃんに苛立ち、
せきが聞こえるたびに私は「うるさい!静かにして!」と声を荒げてなじった。
ますますおばあちゃんのせきはひどくなっていった。

年が明け、あれだけ病院に行くのを嫌がっていたおばあちゃんが自分から
「病院に行く」と言い出した。肺がんだった。医者からは半月もたないと言われた。
母はおばあちゃんに付き添うため、長女の私が家事一切を引き受けた。
その頃私はすごい風邪を引いていたため、おばあちゃんに付き添うことが
出来なかった。だから、毎朝おばあちゃんにおにぎりを3つ届け、会社に通った。

入院から10日後、おばあちゃんは他界した。母は涙しながら私にいった。
「おばあちゃん、病院の食事は一切手をつけなかったのに、あなたが毎朝届けた
お握りだけはおいしい、おいしいって言いながら3つとも全部食べてたのよ。」
私は号泣した。おばあちゃんに逆らってばかりいたことを一度も謝らなかった。
おばあちゃん、本当にごめん。本当は大好きだった。一度も言えなかった。