905 名前:大人の名無しさん[sage] 投稿日:03/02/03 22:49 ID:el+uxyiA
半端ではない田舎と貧乏がイヤでイヤで、高校卒業してすぐ家を出た。
最初の頃は盆暮れには帰省してたけど、めんどくさいのと家族内のいざこざに目を向けたくないのがあって
帰る頻度はどんどん減っていき、一番最近帰ったのは三年前の正月。
それきり全く親とは顔を合わせていない。
今回も正月休みはほとんどひとりで過ごした。でも実家に帰るよりはいいと思った。
紅白歌合戦を見てる時、そういえば父も今ひとりでこれ見てるのかな、と
(母はパートに出ておりその時間には帰ってない筈なので)ふと思った。
父は紅白をいつもとても楽しみにしており、大晦日の朝、いそいそとラテ欄をチェックして
自分が知らない若い歌手やバンドの名前についていちいち「何て読む?」「何人組だ?」と聞いてくる。
番組が始まってからも「この人は何でこんな変な衣装着てるんだ?」など
私に聞いても仕方ないことまでいちいち問いかけてきた。
そのくせ楽しみにしてた筈の大御所演歌歌手が出る頃にはお酒に酔って寝てしまってたりする。
毎年半ばうんざりしながら答えていたが、そういう父がすこし可愛くもあった。
ここ数年はそんなことすら忘れていた。


906 名前:905(つづき)[sage] 投稿日:03/02/03(月) 22:49 ID:el+uxyiA [2/2]
あ~、お父さんキックザカンクルーなんて絶対読めないだろうなあ。
ガクトを見て「こいつは男か女か?」って思ってるだろうな。
「やっぱり一緒に見たかったな」と思ったとき、
お父さんのいちばん好きな北島三郎が出てきた。今頃はもう寝てるかな。
♪帰ろかな 帰るのよそうかな…
サブちゃんのその歌を聴きながら私は泣いていた。
子供の頃はとても大きいと思ってたのに、見るたびに小さくまるくなっていく父の背を思って泣いた。
ひとりでこたつに入りコップ酒を飲んでるであろう父を想像して泣いた。
ああ私は親不孝な娘だな、と遅まきながら初めて深く深く反省した。

母の体調もよくないのもあって、もうすぐ仕事を辞めて実家に帰ることにしました。
あちらではネットもできない可能性が高いので、最後の思い出に書きました。
このスレ大好きでした。みなさんどうかお元気で。またここでお会いできるといいですね。