58 名前:おさかなくわえた名無しさん[] 投稿日:03/08/05 21:05 ID:ByrIAQGI
先生の話ばかりつづいているようなので、思い出に残る生徒(同級生)の話など。

高校時代、学年一の秀才だったOさん(女性)。
いつもは謙虚で目立たない人だったが、内に秘めたる情熱(というかエキセントリックさ)は
一部では有名だった。
そのOさんが最大に目立ったのが、クラスの読書感想発表会の日。
教壇の前に読書委員の男の子が二人たち、クラスの誰かを当てて、感想を聞いていく。
課題図書は太宰の「斜陽」。はっきりいって「感想」なんて聞かれて、二、三言で語れる
内容ではないが、そのへんはみんな融通利かせて、
「面白かった」
「ラストは衝撃的だった」
「いろいろと考えさせられた」
などと簡単な感想を述べる。委員はみんなの意見を黒板に書いていく。

やがて、Oさんが指名されるときがきた。
いきなり立ち上がり、目を輝かせて本の感想を語るOさん。主人公に感情移入し、その
立場、感情、態度、さまざまな視点から批評を加えていく。語ることなんと二十分。
そのあいだ、クラス中の視線はOさんに釘付けだった。
やがて語り終え、満足げに席に座るOさん。
委員はチョークを片手に困りきった顔で
「すいません、いまの意見を一言でまとめてもらえますか」
クラス中に響き渡った笑い声と、Oさんの無念そうな顔が忘れられません。