987 名前:おさかなくわえた名無しさん[sage] 投稿日:04/06/12 00:10 ID:LFRfbHCb
せつない思い出、ねぇ…。
高校の卒業式、担任の先生がお別れに「なごり雪」を歌った。
俺達にとって、まぁ古いだけの「クサイ」歌、だったわけよ。
だけどさ、歌い始めると泣かせるじゃないか…
  汽車を待つ君の横で  ぼくは時計を気にしてる
  季節外れの雪が降ってる…
俺の高校はド田舎だったからな。3月でも、まだ雪降ってるんだ。
  …「東京で見る雪はこれが最後ね」と さみしそうに君がつぶやく
  なごり雪も降る時を知り ふざけ過ぎた季節のあとで
  今 春が来て君はきれいになった…
ド田舎高校だから、俺のように東京に出て行く者も多い。この歌とは行き先が反対だが。
親なんかはもう戻ることは期待してないさ。東京に行ったまま帰らない者が大半だし。
  …動き始めた汽車の窓に 顔をつけて 君は何か言おうとしている
  君のくちびるが「さようなら」と動くことが こわくて下を向いてた
  時が行けば 幼い君も 大人になると 気付かないまま
  今 春が来て君はきれいになった
  去年よりずっときれいになった…
その担任、俺らのこと中学の頃から知ってたんだ。まぁ小さい町だから。
よく考えれば13の時から18まで、本当に大変だったろう。
なんか聞いてるうちに自分と重なっちゃって。
恥ずかしかったから、うつむいて目をしばたいてた。
ちらっと横見たら、友達も泣いてんの。バカみたい。
だけど、俺はこのクラスで、この担任で良かったと思った。
  
  …去年よりずっときれいになった
  去年よりずっときれいになった…

4月。上京する朝。
俺はなごり雪を口ずさむ。