206 名前:おさかなくわえた名無しさん[sage] 投稿日:04/04/09 09:20 ID:PiVghY03
私が大学生の頃に、「シャム猫のつがいからありえない模様の子が生まれた」
と言う理由で捨てられる直前だった子猫をもらった。
まだ歩く事もできない未熟さで、私は小さな首から下げる袋に猫を入れて
講義の合間にミルクをやったり、トイレの始末をした。
大学を卒業し、会社に勤めるようになってからも一人暮しをしていた自分にとって
猫は友人であり家族だった。
5年付き合っていた彼に振られた時は、一晩中私の膝で涙を舐めていてくれた。
眼の下は舐められすぎて擦り傷みたいになったけど、その傷が私を支えてくれた。
その後、新しく出来た彼(今の夫)とは昔から知っていたみたいになじんでくれた。

結婚する時に、どうしても連れて行けなくて、実家の家族が引き取った。
みんなに可愛がられていたけど、私が実家へ帰ると真っ先に胸に飛びこんできた。
妹が結婚・妊娠し、里帰り出産をする事になったとき、母が猫との兼ね合いを心配した。
妹は気にしない、と言っていたのだけど、猫は妹の出産一ヶ月前に病気で死んでしまった。
11歳だった。

妹が出産を終えて、退院した日。私が自宅で昼寝をしていたら、夢を見た。
自宅に猫がいて、どこかに隠れている。私は見つけられなくて探しているんだけど
義母がテーブルの下に「あんた、そこにいたの」と声をかける。
のぞいてみると、そこには死んだはずの猫がのんびりと座っていた。
猫と別れてから、初めて見た夢だった。

なんとなく「実家は赤ちゃんが来るから遠慮してこっちに来たのかね」と、夫に話した。
その日の夜、自宅の中で一番日当たりの良い場所に煮干と水が置いてあった。