685 名前:おさかなくわえた名無しさん[sage] 投稿日:04/05/27 00:49 ID:BfNfcp/h

去年の二月の話

地域住民の猛反対にあっていた筈のマンションが建築途中だった
幼い頃住んでいた団地が取り壊されていた
卒業した小学校は吸収され廃校になっていた
町が一望できる高台の公園は荒れ放題だった
父親の誕生日だった
真っ暗な家
手入れの行き届いていない庭
取り込み忘れただろう洗濯物がベランダで揺れていた
あたしははいる事が出来なくて、プレゼントをポストに入れた

公園で煙草を吸う
煙りを目で追う
空を見上げる
幾多の星は相変わらず瞬いていて
たった一つの月は相変わらず町を照らしていた
何故か泣けた

今年の二月、悩みに悩んでえらんだ万年筆をまたこっそりポストにいれた
ありがとうってハガキがきた
うれしかった
連絡くれ、あおうというメッセージ、どうしようとまよったままいた
もうお父さんはいない
ゴメン。


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