176 名前:おさかなくわえた名無しさん[sage] 投稿日:04/04/08 09:13 ID:ydtSWUj+
父方の祖母がガンだと告知されたのは、今から24年も前の話。
当時の技術では開腹しても完全に摘出できるかは分からない。という医師の問いに
祖母は「どんなに悪くても開腹はしなくていい」と手術を頑なに拒んだという。
老齢のため進行が遅く、あの年に産まれた孫が成人を迎えた今でも
祖母は南の島で古くからの友人知人囲まれ、幸せな生活を送っていた。

長男が遅い結婚をしたのがおよそ4年前。長男夫婦と同居したという話を聞いてから
私達家族(次男)はほとんど島へ帰らなくなった。
それからしばらくして、電話があった。
それもなぜか公衆電話からで。

「みかん、送ったから」

元々口数の多い方ではない祖母の声はいつもの通り優しくて、あたたかくて。
独特のイントネーションもあって、聞いてるだけで涙が出てくる。
だけど荷物が届いても自宅には電話をよこすな。
と言われる。
……事情がある程度想像できる年齢になったが故に、祖母の言葉が切な過ぎ。

最近、連絡がなかった。…正月は母方の実家へ帰省していた事もあり、
年が明けてから一度も祖母の声を聞いていなかった。
そんな折り、長男の嫁から一昨々日に電話があった。
話を聞いたのは母だったが、どうやらお金を送金して欲しいとの依頼らしい。
母は10数万円送金したと言う。
祖母の入院費用だった。

祖母は遂に食べ物を摂取できなくなったらしい。好きだったドーナツも食べれないという。
「島に帰ろう。元気なうちに」
母の言葉を聞いて、入社以来久しく取っていなかった有休を申請しようと思う。
こんな事でもない限り、帰らなくなったという現実がちょっとだけ悲しいかなと思いながら。

長文スマソ

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