169 名前:おさかなくわえた名無しさん[] 投稿日:04/04/08 02:30 ID:/3CX04c9
私はよく泣く子供だった。
父は物心つく前に既に亡く、あまり覚えていなかった。
小学校にあがる頃、夜寝る前に色々考えているとき、ふと気づいた。
この先自分がずーっと生きていても、父に出遭う事は決してないのだと気づいた。
何だか悲しくて、でも珍しく涙は出なかった。

しばらくして、ひとつの映画を観た。
クライマックスで、主人公の父親が子供を助け亡くなった。
涙がぼろぼろと零れて、
でも普段散々泣いているのに、その時だけは何処かいつもと違ってた。
いつのまにかシャツの胸元をぎゅっと握り締めていた。
胸の奥が、何かに絞られるようだった。
これが「せつない」という気持ちだったのだと、
それからしばらくして気がついた。

今は2番目に出来た父親と、思い出を作りながら生きている。
私は名字を変えなかった。義父も微笑ってくれた。
1番目の父との思い出は、この先思い出すことは出来ないだろうけど、
あのとき覚えた痛みだけは、今でも時折、私の胸を突ついている。


この板見て久々にせつなくなったので。
突然カキコ&長文失礼。何か文にするとハズカシイもんだな

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