101 名前:おさかなくわえた名無しさん[sage] 投稿日:04/02/21 03:44 ID:W4MU3qY/
俺が6歳程の頃、祖父は亡くなった。
祖父は寡黙な人だった。
幼かった俺の彼に対する記憶は、何時も縁側の日の当たる位置に座り、ぼーっと空を眺めてる、と言った物だった。
帰省するのは年に1、2度。 それでも祖父は俺を見て毎回「大きくなったなぁ」と微笑んでくれた。
祖父が亡くなったのは丁度、4月1日のエイプリルフール。
葬式の時、握った手が酷く冷たかったのを良く覚えている。
死因は脳梗塞だった。
あれから二十数年、今度は親父が同じ脳梗塞で入院したとの知らせが届いた。
親父も、あの優しかった祖父が幼い俺の前から姿を消したように、俺の前から姿を消すのかと考えると、何だか全てが良く分からなくなった。
兎にも角にも、祖父にその事を言いに行こうと思い、電車に揺られて彼の墓に行った。
前来た時には吸っていなかったタバコを燻らしながら、その旨を報告した。
帰ろうかと思うと、携帯電話が突然鳴り出した。
何かと思い手に取ると、親父の容態が悪化した…、との知らせだった。
その後は覚えていない。 病院に到着した時には親父は死んでいた、という事実だけは確かだったが。

もしもし、天国の祖父と父へ。
元気でやっていますか。

あの墓の前で吸ったタバコと同じ銘柄のタバコの煙が嫌に目に染みる、今日の一時。

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