53 名前:津軽弁の奇妙なエピソード 投稿日:03/06/15 14:32 ID:MQIGjXCU
今年親父が定年退職した。
親父は退職金で今まで一度も行ったことが無かった海外へ行こうと言い出した。
5月の初めに家族そろってカリフォルニアに行った。私や妹は多少英語の能力が
あるし、母は主婦の英語教室に通っており、多少の会話用英語は使える。
親父は津軽弁しか話せない。
旅行自体は親父以外の者が対応できるから問題は無いが、滞在日数が過ぎるに
連れ、親父は口を開かなくなっていた。

最終日レストランでの事。母の注文に続いて親父が「わさも。」と母に向かって言った。
すると何故かボーイはメニューにメモをすると奥へ引っ込んでしまった。
親父の注文はまだ済んでいないはず、そう思っていると注文したメニューを運んできた。
メニューは母が頼んだものが二人分。

なんと津軽弁の「わさも。」がこの外国の地で通じたのだ。同じ家族ですら意味が
わからなくなるような場合もあるのに、それだけに衝撃的だった。

それから先、親父は母だけでなく私や妹のメニューのあとに付け加えて「わさも。」と言う。
父も活気を取り戻し、楽しい旅行になった。

津軽弁が通じた秘密。それは多分「once more」に似ていたからだろう。本来は誤用だ。
一目で日本人とわかる家族だったから、現地の人はそのように理解してくれたのだろう。
これがキッカケだった。津軽弁と身振り手振りだけで会話が通じることもあった。
大事なのは意思を伝える気持ちだと実感した旅行だった。