402 名前:水先案名無い人[] 投稿日:05/03/03(木) 14:07:56 ID:owCh22nqO [1/7]
中学の頃、猫を飼ったんだ。まだ1歳くらいのアメリカンショートヘアーとペルシャの雑種の子猫を。
ウチに来てからいろいろ世話をするうちに俺にだけすごくなついてくるようになり、悪い気はしなかった
俺も高校へ行くようになり、相変わらず猫とは仲が良かった。いつも気が付けば側にいて
「結婚とかしたらこんな感じなのかなぁ」
と、変なことを考えたりもした。
406 名前:水先案名無い人[] 投稿日:05/03/03(木) 14:37:52 ID:owCh22nqO [2/7]
続き
そんな頃、身体の具合が悪くなったらしく動物病院に診てもらったら
「腸がだいぶよわってますね」
と、先生が言った。
とても心配になりながら薬を飲ませ経過を看ていたが痩せていくいっぽうで
アバラ骨が浮いてくるくらいまでになっていった
そんな状態が続き、その日も診察に行ったら
「多少病状が良くなってきている」
と、先生が言ってくれた。
407 名前:水先案名無い人[] 投稿日:05/03/03(木) 14:48:58 ID:owCh22nqO [3/7]
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それを聞き、ほっと胸を撫で下ろした
「また前みたいに楽しく一緒に暮らせる」
そう心の中で叫んでいた。
みるみる体型が戻っていき一安心していたある日、俺はパチンコ屋へ行った。
猫も良くなった事と、ひさしぶりのパチンコで熱くなったのか携帯の着信があった事など
まったく気付かないでいた。
409 名前:水先案名無い人[] 投稿日:05/03/03(木) 15:05:13 ID:owCh22nqO [5/7]
続き
着信に気付いたのは店を出た後で、母親からだった
どこに遊びに行ってるの?とかそんな内容だろうと、自宅へ電話をした。
そうしたら母親がでて
「・・○○?ミーコが・・・ミーコが死んじゃった・・・」
頭が真っ白になりしばらく動けなかった
我に返り慌てて自宅へ戻ると、涙をこらえきれない母親が
「最後まであんたになついてたんだねぇ・・・いなくなったと思ったら
あんたのイスの上で丸くなって天国へいったよ・・・」
410 名前:水先案名無い人[] 投稿日:05/03/03(木) 15:17:26 ID:owCh22nqO [6/7]
最後
そこで一気にこみあげるものが我慢できなくなり、涙が止まらなくなった
死に目に側にいてやれなかった悔しさと自分の愚かさに声を張り上げ泣いた
苦しいときに助けてあげられなくてゴメンな
もっと遊んでやれなくてゴメンな
最後まで一緒に居てあげれなくてゴメンな
いつも側に居てくれてありがとう
ウチを楽しくしてくれてありがとう
なついてくれてありがとう
生まれてきてくれてありがとう
ゴメンね
ありがとう
本当にありがとう
どっちも死んだ時は勿論悲しいけど、1人で死なせちゃった方は度々、一人ぼっちで寂しく息絶えてく情景が頭にわっと浮かんで、後悔と罪悪感で急に涙が止まらなくなったり…
はぁ。。