100 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2007/02/22(木) 23:07:24
子供がいるなら大事にして命をつなげ。それが一番の親孝行だ。

自分は実母が病弱だったから、生まれてすぐに母方の親戚に預けられた。
姪の子供なんてピンと来ないだろうに、初孫としてバーちゃんは可愛がってくれた。
バーちゃんも病弱だったから、記憶にある姿は横すわりして笑っている所だけだ。
抱っこもないし、おんぶも無かった。でも本当に可愛がってくれて、何もしなくても安心できた。

寄り合いが有ると必ず頼まれるほどの寿司の名人で、縁側で酢飯を作り始めるともう我慢が出来ない。
「バーちゃん、バーちゃん!!」
しゃがんでピコピコはねると、「ほいよ~」と一口だけ押し込んでくれた。
それで十分満足して、外に飛出して友達と暗くなるまで遊んだ。

親元に戻っても毎年泊まりに行ってたけど、さすがに高校に入ると少し疎遠になった。
そうしたら「もう駄目かもしれないから来て」って姉ちゃん(娘さん)
から連絡がきた。
病院のベッドのバーちゃんは信じられないくらいにギロギロに痩せて横になっていた。
もう孫の顔も分からない、と姉ちゃんが言ったのに、「来たよ」と言ったら自分を見た。
「分かってるんだ」と姉ちゃんが言った。
あまりのショックで声も出ないし身じろぎも出来ない。こわばったままの顔を
バーちゃんは何と思っただろう?
それからすぐ、バーちゃんは他界した。

何年かしたある日、鏡を見ている時に、何気なく目尻を引っ張って垂れ目にしてみた。
「あれ?バーちゃんの顔?」
自分は父親似だと思っていたのに、ちゃんと同じ血をひいていたんだよね。
今、何がどうって訳ではないんだけど、なんとなくもやもやした時には
炊き立ての飯に酢をうって、あの時のバーちゃんの味を思い出す。
確実に自分の中にバーちゃんは居る。それでいいと思っている。

車の中で彼氏が「あの、ちょっと相談が…」って言うから何事かと思った