327 名前:ウイルス蔓延中!要感染確認@自シ台スレ[sage] 投稿日:2006/03/07(火) 23:59:59 ID:Spy7nIpG
小学生のころ私は絵を描くのが好きだったが下手だった。
図工の授業は隣のクラスの先生が見てくれていた。
ある時学年全体で校外写生に出かけたのだが、同じグループの子達が
皆絵が上手く、加えて陣取った場所が複雑な風景で私は画用紙をなかなか埋められずにいた。

皆が色を塗り始めても私の画用紙は白かった。
先生が来るのが見えて私は怒られる!と青ざめた。
先生は「好きなように描きなさい。絵は写真じゃないんだから描きたくないものは
省いて描けばいいよ。好きなもので埋めなさい」と言ってくれた。

私はその先生が大好きだったが6年生の二学期くらいから先生は学校に来なくなった。
入院しているとのことだった。
卒業式の日に突然現れた先生があまりにも痩せていて驚いたが、会えてうれしかった。

その一ヵ月後、先生は亡くなった。末期がんだった。

先生のお葬式に行って、目が解けてなくなるほど泣いた。
後日、香典返しということでクラス代表の人からシャーペンをいただいた。
これでたくさん勉強してくれ、ということだった。

そのシャーペンで勉強もしたし絵も描いた。
あれから、上達しない自分の絵に苦しくなると「好きに描けばいい」という
先生の言葉を思い出す。
今私は30歳をだいぶ過ぎているが未だにそのシャーペンは壊れずに現役だ。
そして少しは面白いといってもらえる漫画を細々と描いている。