567 名前:大人の名無しさん[] 投稿日:02/04/11(木) 00:02 ID:xqZNxAEn [1/2]
17歳の春に、祖父が逝った。
 気分屋で頑固で軍人気質の抜けない人で、祖母はだいぶ苦労したらしいけれど
 孫には無茶苦茶に甘いじいちゃんだった。
 寺からの帰り道、1コ上の従姉のKちゃんが言った。
 「せめてうちらがお嫁にいくまでは、生きとってほしかったよね…
 きっと、すっごい豪華な式させてくれたよね『一番いい花嫁衣装』で」
 『一番いい』というのは、祖父の口癖だった。一番いいものをくれ。
 一番高いものを買い与えることが愛情と勘違いしていた節のあった祖父が
 私たちを連れて買い物に行くときの。
 「そうだね」って答えて見上げた空が、すごく青かったのを覚えている。
 涙をぽろぽろ零しながら、家までの道のりを黙って歩いた。


568 名前:567[] 投稿日:02/04/11(木) 00:03 ID:xqZNxAEn [2/2]
(続き)
祖父の死から6年。私の結婚が本決まりになった夏に、祖母が倒れた。
一時は結婚式まで保たないんじゃないかなんて言われたぐらい悪かったのに
奇跡的に持ち直してくれた。結婚式に出られるほど回復はしなかったけれど、
旦那を連れて挨拶に行った時にはすごく元気だったし、後で送った写真も喜んでくれた。
それからの祖母は入退院を繰り返し、時々危篤になったりもしながらそのたび
医者も驚く回復を見せて、親族一同冗談まじりにばあちゃんは
実は不死身なんじゃないかと囁きかわしてさらに9年経った春先、Kちゃんが結婚した。
やっぱり結婚式に出られるほどではなかったけれど元気ですごく喜んでいた。
ところが、Kちゃんの式の2週間後。Kちゃんが新婚旅行から戻った直後、
祖母の病状がいきなり悪化。あっという間に帰らぬ人となってしまった。
祖父が逝ってから15年と2日めだった。

火葬場で、Kちゃんと話した。
「じいちゃんのお葬式で話したこと覚えてる?」
「うん。じいちゃん聞いてたんだよ多分。KとR(私)の花嫁衣装見届けるまでは
来るなってばあちゃんに言ってたんじゃないかな…」
「勝手だよねぇ、自分はさっさと死んじゃったくせにさ…」
そう言って、笑いながらまた泣いた。
見上げた空が、15年前、じいちゃんを送った時と同じぐらいに青かった。

だから春先の晴れた日には、つい祖父母を思いだして少し涙ぐんでしまう。




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