249 名前:大人の名無しさん[sage] 投稿日:04/01/06(火) 10:30 ID:i6IZ4olz
あまりにも厄介ごとが多い家族に嫌気がさしていて、もう三年ほど親の顔を見ていない。
今年の正月も仕事を理由に帰省しなかった。
年越しもひとりだったが、あのもめごとだらけの家に帰るよりは数倍ましだと思った。
一月三日、仕事に行くため駅まで歩いていたところ、
前方に背の高い若い男性と、小さい中年の女性が並んで歩いていた。
後ろ姿なので顔はわからないけど、男性のほうが地元名産のおみやげ袋を持っていたので
このふたりは親子で、息子のほうががお正月の帰省を終えて戻るところなんだなと分かった。
ふたりは特に会話を交わすわけでもなく、淡々と歩いていた。
駅前の交差点で母親のほうが「ほな、私はここでな」と歩みを止めた。
何かを言おうとした感じの息子さんを母親は「はよ、信号かわるさかいはよ行き」と手で追い払うようにし、
彼はうなづいて横断歩道を渡っていった。
案外あっさりしてたので意外に思ったが、道路をわたったあと、彼が急に母親のほうを振り向き
「ばいばい!」と大きな声で叫んで手を振った。
そして駅につくまで、何度も何度も何度も振り返って手を振っていた。
彼を見送っているであろう母親の姿を見てみようかとも思ったが、既ににじんできてる涙を止める自信がなくて
コンタクトがずれたようなふりをしてうつむいて改札まで向かった。
職場に着いた後、ロッカーでひとしきり泣きじゃくった。
あの親子がうらやましく、親に対して素直になれない自分が恥ずかしかった。
いつか私も、わだかまりなく実家へ帰れる日が来るのだろうか。
あまりにも厄介ごとが多い家族に嫌気がさしていて、もう三年ほど親の顔を見ていない。
今年の正月も仕事を理由に帰省しなかった。
年越しもひとりだったが、あのもめごとだらけの家に帰るよりは数倍ましだと思った。
一月三日、仕事に行くため駅まで歩いていたところ、
前方に背の高い若い男性と、小さい中年の女性が並んで歩いていた。
後ろ姿なので顔はわからないけど、男性のほうが地元名産のおみやげ袋を持っていたので
このふたりは親子で、息子のほうががお正月の帰省を終えて戻るところなんだなと分かった。
ふたりは特に会話を交わすわけでもなく、淡々と歩いていた。
駅前の交差点で母親のほうが「ほな、私はここでな」と歩みを止めた。
何かを言おうとした感じの息子さんを母親は「はよ、信号かわるさかいはよ行き」と手で追い払うようにし、
彼はうなづいて横断歩道を渡っていった。
案外あっさりしてたので意外に思ったが、道路をわたったあと、彼が急に母親のほうを振り向き
「ばいばい!」と大きな声で叫んで手を振った。
そして駅につくまで、何度も何度も何度も振り返って手を振っていた。
彼を見送っているであろう母親の姿を見てみようかとも思ったが、既ににじんできてる涙を止める自信がなくて
コンタクトがずれたようなふりをしてうつむいて改札まで向かった。
職場に着いた後、ロッカーでひとしきり泣きじゃくった。
あの親子がうらやましく、親に対して素直になれない自分が恥ずかしかった。
いつか私も、わだかまりなく実家へ帰れる日が来るのだろうか。