106 名前:大人の名無しさん[sage] 投稿日:02/08/15(木) 00:01 ID:guqLPPug [1/3]
妹が死んだ。15歳だった。
昔から病弱な子で、季節の変わり目にはすぐ風邪を引くような子だった。
いつも私の後をついてきて、私の真似ばっかりするような子だった。
そんな妹が選んだ高校は、私の通っている高校だった。
これでお姉ちゃんと一緒と学校に行けるね、ずっとお姉ちゃんと一緒にいられるね、と言った妹の顔が忘れられない。

だけど、その妹は制服を着ることはなかった。
お姉ちゃんと一緒の制服と着れると言って喜んでいたのに。
入学する前に私の妹は倒れた。
医者に、年は越せないでしょうと言われた時には何にも考えられなくなった。

病室に行くたびに妹はすごく喜んでくれた。
夜も遅いから、もう帰るね、というとすぐ泣きそうになる。
そんな妹がたまらなくいとおしかった。

でも、ある日そんな妹に耐えられなくなった。
病室に行くたびに、痩せていくのがたまらなく辛くて、見ていられなかった。
すぐ良くなって一緒にこの制服を着て学校に行くんだ、と話しかけてくる妹。
もう二度と着ることができないのに。
その事がわかったとたん、妹に顔を合わせられなくなった。






107 名前:大人の名無しさん[sage] 投稿日:02/08/15(木) 00:01 ID:guqLPPug [2/3]
その日から病院に行くのを辞めた。
妹の事を考えるのがたまらなく辛かったから。
親から、容態が悪くなったと聞いても見舞いにも行かなかった。

医者の言うとおり、妹は年を越せなかった。
細くなった体で無理に笑う妹をもう見なくて済む、と思う自分がたまらなく嫌で、どうしようもなく情けなくなった。

葬式にて、棺に入る妹の死に装束は高校の制服だった。
なんでも遺言らしい。
一度でいいからみんなに制服姿を見てもらいたい、お姉ちゃんにも見てもらいたい、と言っていたらしい。
これを聞いて初めて泣いた。
葬式の時も泣けなかったのに。

馬鹿な姉だった。
結局、自分が辛くなるのが嫌で妹から逃げていただけだった。
最後に妹に謝りたかった。
でも、もう妹はいない………