209 名前:Socket774[sage] 投稿日:04/08/25 14:11 ID:mvRr6Y9D
母親と婆ちゃんと飯食いに行った時、せっかくだから俺がいい店でおごってやるといったんだが
婆ちゃんは苦労した人なのでそんな高い店に入るのはよくないことだ、贅沢なんてするもんじゃない
と譲らないので、てんやに連れて行くことになった。
ばあちゃんはもちろん、普通の天丼500円を頼んだ。
「俺はもっと良いの頼んでもいいのになあ」とか思いながら同じ500円の天丼食ってたんだが、
婆ちゃんは500円の天丼なんてろくでもない食い物だと思ってたようで
「おいしいねえ、おいしいねえ、今は500円でこんなのおいしいのが食えるんだねえ、いい時代だねえ」
とすごい喜んで食べていた。最後のほうはすこし涙ぐみながら「おいしい、おいしい」を繰り返し、
店の中も妙に静かになってしまった。

それから結局飯をおごれる機会がないまま、数年して婆ちゃんは病気で死んじまった。
それ以来てんやの天丼食ってるとどうしても婆ちゃんの顔を思い出して
「もっとうまいものご馳走できたんじゃないのか」とか考えると味がどうこうより
複雑な思いがこみ上げてきて何を食ってもうまくない

そういうわけで俺はてんやが嫌いだ