111 名前: 本当にあった怖い名無し [sage] 投稿日: 2010/01/25(月) 07:08:44 ID:eNvhBbRf0
古い話でスマソ、
子供の頃、家族で田舎に行った時の話。
兄貴と近所に買い物行った帰り道、用水路の橋を渡ろうとしたらどこからか
声が聞こえてきたのよ、なんて言ってるのか分からないけど助けを呼んでるような
そんな声。ヘタレな兄貴に押し出されて橋の欄干から水面を覗いたんだけど何も
いない、その代わり声はもっとはっきり聞こえてきた。
「お兄ちゃん、下になんかいるよ」
兄貴の元に駆け寄って再び欄干の方を振り向いたとき、下側から真っ白い手(みたいなの
正直あれが何だったか今でもわからん)がにゅっと現れた時、二人して大声あげて泣きながら
実家まで駆け戻った、ちなみに途中から兄貴は俺のことを完全に忘却して独走してた。
ようやく落ち着いて、祖母の話を聞くにはな、数年前に件の用水路で遊んでるうちに行方不明に
なったガキンチョがいたそうでその子の亡霊じゃないかって、聞きながらがくがく震えてたよ、俺。

んでもって、それから30分後、従姉妹の所で遊んでた姉がプンプンしながら帰ってきた。
「あのねぇ、さっきそこの橋のところで溺れてる子がいたから助けてあげたのに振り向いたら
いないんだよぉ!ありがとうも言わないでさぁ!」
その日を境に俺の中の姉と兄評価は一変したのは言うまでも無い。





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