506 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2014/08/12(火) 21:08:55.78 .net
俺の住んでた1Kアパートの玄関で

嫁「だ、大丈夫ですか?救急車を呼びましょうか?」
俺「…大丈夫です」
嫁「それじゃ、一応決まりなんで、お薬の説明をさせてもらいますね」

ちょうど10年前の今頃のことだと嫁から聞いて
久しぶりに思い出したので、記念に




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522 名前:502[] 投稿日:2014/08/12(火) 22:56:41.28 .net
俺は生まれつき気管がちょっと弱くて風邪をひきやすく、加えて
職業上ガンガン冷房のかかって乾燥した部屋にいるもんだから、
酷いときには月イチくらいでかかりつけの開業医に行ってる。


そして10年前、29歳の夏、咳と痰がひどく出て、市販の薬も全く
効果がなかったのでいつもの病院に行った。

そこでいつも通り診察を受けていつもの咳止めを貰おうと思ったん
だけど、問診のあとレントゲンと血液検査を受け、肺炎だと診断
されてしまった。
最低4日は仕事を休んで静養、その後再検査で悪化していれば入院が
必要だと言われ、会社にその旨を連絡して家に帰った途端、40度
近い高熱が出た。

病院に行った時点では微熱程度だった。解熱剤は入っているだろうか?
そう思って貰った薬の説明書を見ると、胃腸薬、下痢止め、鎮痛剤……
どう見ても肺炎の薬じゃない。ヤバイ。俺、死ぬかも。

その時点で薬を処方した薬局に連絡するべきだったんだけど、
高熱で頭が働いていなかったので、とりあえず部屋にあった風邪薬を
飲んで寝た。


524 名前:502[] 投稿日:2014/08/12(火) 23:15:40.08 .net
>>523
もうこっちに書いちゃったorz
このままいきます
>>523
ええ、肺炎なんて言われたのは生まれて初めてだったんで
その時は俺も本当にこのまま死ぬのかと思いましたよ



夕方頃、電話の着信音で起こされる。薬局からだった。

投薬のミスがあったことへの謝罪と、本来受け取るべきだった薬を
取りに来られるかどうかを尋ねられた。これは嫁ではなく男の声。

熱と咳で起き上がることも難しいと答えると、では今からそちらへ
伺います、と言って切れた。

しばらくしてやって来たのは、薬局でよく見かける若い女性の薬剤師。
俺が咳き込み、よろけながら玄関を開けると、>>506の展開

そのまま玄関で薬を受け取って説明を受け、間違えて渡された薬を
返す。「それでは、お大事に」そう言われてドアを閉め、鍵をかけ
ようとしたところで、どうやら意識を失ったらしい。

気がつくと俺は病院のベッドに寝かされていて、腕には点滴の
チューブが繋がっていた。ベッドの脇には、心配そうな顔をした
嫁が座っていた。どうやら彼女が救急車を呼んでくれたらしい。

「すみません、ご迷惑をお掛けしちゃって」
「もう起きて平気ですか?無理しないでゆっくり休んで下さいね」

ひょっとしてこのまま入院かとヒヤヒヤしたけど、熱が下がって
意識もはっきりしてきたので、帰ってもいいことになった。
保険証と財布は、テーブルの上に置いていたのを彼女が持って来て
くれていた。

「本当にお世話になりました。命拾いしましたよ」
「いえ、もとは私が調剤を間違えたせいで…すみませんでした」

ああなるほど、それで責任を感じて付き添ってくれてたのか。納得。


526 名前:502[sage] 投稿日:2014/08/12(火) 23:39:56.90 .net
病院からの帰りは、嫁が車で送ってくれた。

薬局では緊張感のある仕事中の顔しか見たことがなくて、いわゆる
クールビューティー系の人だなと思ってたんだけど、話してみると
明るくてよく笑う、愛嬌のある女性だった。


それから3日間家で寝て過ごし、再検査のために病院へ。結果は
快方に向かっているとのことで入院は免れ、仕事に行ってもいい
ことになった。

続いて薬局で薬を受け取る。嫁がわざわざ奥から出てきてくれて
「入院じゃなくて良かったですね」と言ってくれた。
俺は改めて彼女に先日の礼を言い、皆さんでどうぞ、と用意して
いた菓子折を渡す。

「いいんですか?そんな気を遣って頂いて、すみません」
「いえ、嫁さんは命の恩人ですから。本当に助かりました」
「それじゃあ今度は、俺さんの快気祝いをしなきゃいけませんね。
早く良くなって下さい」

彼女は仕事中で一応俺は客だし、そんなの社交辞令だって普通は
思うよな。その時はもちろん俺もそう思った。

でも、ほんのちょっとだけ期待もしてた。好みのタイプの美人だったし。


528 名前:502[sage] 投稿日:2014/08/13(水) 00:22:43.66 .net
そこからさらに1週間、処方された薬を飲んで、再び病院へ。

もう咳はほとんど治まっていたので、もしまた異常を感じたら来る
ように、とだけ言われて診察は終わり。処方箋は出なかった。

もうこの時点で俺は嫁のことを意識しちゃってて、処方箋がなきゃ
薬局行って彼女に会う口実がないじゃん、ってもうガッカリ。
それでも何か買いに寄ってみるかと薬局の扉の前を何回か往復して、
結局入る勇気を出せずに帰った。俺ってば中学生並み。もしくは不審者。

家に帰っても、若いし美人だし絶対彼氏いるよなーとかウジウジしてた。


数日後、仕事から帰ってテレビを見ながらコンビニ弁当をつついて
いると、チャイムが鳴った。
玄関を開けると、嫁がケーキ屋の小箱を持って立っている。

「薬がなくなった頃なのに薬局に来られないから、きっと良く
なったんだろうなと思って。これ、お祝いです。どうぞ」

このときはもう、心底嬉しかった。もちろんケーキを貰ったことじゃ
なくて、彼女が俺のことを気にかけてくれてたってことがだ。


530 名前:502[sage] 投稿日:2014/08/13(水) 00:48:21.15 .net
礼を言ってケーキを受け取って、玄関でちょっと立ち話。
俺の夕食がだいたいいつもコンビニ弁当だと話すと、「もっと
ちゃんとしたもの食べないと駄目ですよ」

この時には俺はもう嫁に惚れてるって自覚があったし、彼女の方も
わざわざ俺の部屋まで来てくれてるんだから、脈ナシって事は
ないだろう。そう考えて、

「じゃあ、もしよければ一緒にちゃんとしたもの食べに行きましょうか」

そんな感じで食事に誘った。まあ、実際には上のようにスマートには
喋れてなかったと思うけれど。
結果はOKで、しかもその日に行くことになって、コンビニ弁当は
食べかけのまま放置された。


それから嫁とは週に1、2回夕食を一緒に食べるようになって、
そのうち休みを合わせて遊びに行くようになり、いつの間にか
恋人同士の関係になって、31歳の冬、結婚を申し込んだ。


…とまあそんな感じです。駄文失礼しました。

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