26 名前:おさかなくわえた名無しさん[] 投稿日:01/12/10 00:02 ID:bW1ms1Mp
母は私に何もしてくれない、と思っていた。

子供の頃、ピアノ教室に行っていたのにピアノを買ってもらえなかった。
大学へ行かせて貰えなかった。上京もなかなか許してもらえず、
自分でお金を貯めて上京して一人暮ししてからは何の援助も
してもらえなかった。
何もしてくれないくせに口だけは出す母、かんしゃく持ちですぐ
手を上げる母、よく私の目の前で父と喧嘩をしていた母。
母が亡くなってからは前にもましてそういう嫌なことばかりを思い出して
気を滅入らせていた。

先日職場で、ディスプレイに使うためにいろいろ小物を作ることに
なった。私は率先して作り、最後にかぎ針編みで小さな帽子を編んだ。
それを見ていた同僚が、「すごいですね、編みものはいつ習ったんですか?」

その言葉で私は唐突に思い出した。
かぎ針編みは、母に習ったのだった。
細編み、長編み、鎖編み、みんな出来る。
それだけではない、我が家にはミシンもずっとあった。
私はそれで服を縫うことを覚え、それが今の職業にもつながっていたのだ。
今は時々しか使わないが、私の部屋には母が無理して私のために買った
高価な家庭用ミシンもあるのに…。

「してくれなかった」ことばかり思い出して「してくれた」ことを忘れて
いたなんて。
母ちゃん、ごめんなさい。
母ちゃんの教えてくれたことは、私の天職になりました。
ありがとうね。

マイクロソフトでは出会えなかった天職 僕はこうして社会起業家になった