203 名前:1[sage] 投稿日:2010/08/29(日) 16:49:49 ID:v5drRI2Q0 [1/4]
大した話ではないが、思い入れがありすぎて長くなってしまった。
家で飼っていたハムスターが2歳も過ぎて、肺を患った時のこと。

苦しそうな姿が見ていられなくて、ケースを密閉して酸素を供給してみた。
それまで食欲もなくなりひたすらきゅーきゅーと呼吸していたのが、
嘘のように元気になった。



トイレに向かう足取りも格段に軽快になったし、
それまで食べられなかった分を取り戻すかのようにごはんにがっついてくれた。
時折り散歩をねだられるのだけが少しつらかった。
ごはんを差し入れるとその手に乗ろうとしてくるのだ。
でも外に出すわけにはいかない。
毎日擦り寄ってくるハムに「ごめんね」と言いながら、手のひらから引き離した。

ただ、ひとつだけ問題があった。
家庭用酸素供給器にはタイマーがついていて、2時間で自動的に止まるようになっている。
ケースは完全密封ではないので、30分もしないうちに酸素濃度が下がってしまう。
このままでは私は夜も眠れない。
迷った末にペット用の酸素ルームをレンタルすることにした。

204 名前:2[sage] 投稿日:2010/08/29(日) 16:50:06 ID:v5drRI2Q0 [2/4]
届いた酸素ルームは基本的には小型の犬猫用のサイズで、でかい。
供給器もさすが業務用という感じで、重いし、稼働音がごうんごうんとかなりうるさい。
ハムスターは音に敏感なので心配したが、ルームはほぼ密閉されるので
中にいればあまり音は気にならないようだった。
そして、これがまた電気を食う。
ハムスターのいる部屋の隣の部屋に炊飯器があるのだが、
夕飯の支度をしようと炊飯器を稼働させたら、その二部屋のブレーカーが落ちてしまったほどだ。
しばらくは炊飯器はキッチンで使うこと、あまり電気のかかるものはその部屋では使わないことを家族に頼んだ。
ハムスターにもごはんをあげて、食事が終わり巣にひきあげるまで見守った。
ごうんごうんと酸素供給器が唸っている。
ハムスターを守ってくれている、そう思うとその音も心地良く感じられた。
本人は落ち着いた様子でもくもくとごはんを食べていた。ほっとした。
この日は久しぶりに時間を気にせずゆっくりしようと思い、目覚ましは9時にセットして就寝した。

その翌朝。

目を開けて時計を見ると、5時前だった。
寝すぎた!と一瞬焦ったが、今日はまだゆっくりしてて良いのだと思い直した。
ほっとした私は、二度寝をしようと目を閉じた。
が、そのとき、右肩が妙に痛いことに気がついた。
寝違えたかと思いつつ体勢をいろいろと変えてみるが、どうしても痛い。
肩の付け根がずきずきと痛む。

205 名前:3[sage] 投稿日:2010/08/29(日) 16:50:36 ID:v5drRI2Q0 [3/4]
とても眠るどころじゃない。
そうしているうちに目が冴えてきてしまった。
仕方がないので一旦起きることにして、
ついでだからハムスターの様子でも見てこようと私は部屋を出て階段を下りた。

一階はみんな寝静まっていて、とても静かだった。
しかし何かがおかしい。
なんだかわからないけれど何かが変だ、と感じた。
不安を覚えながらも、とりあえず部屋に入り電気のスイッチを押す。
電気はつかなかった。
そこでようやく違和感の原因に思い当たった。
酸素供給器の音が聞こえないのだ。

なんで?なんで?なんで!!!!!
半分パニックに陥りながら、ブレーカーのあるキッチンへ急ぐ。
案の定ハムスターの部屋はブレーカーが落ちていた。
しかしなぜ?
わけがわからないまま踏み台に乗りブレーカーを押し上げた。
電気がつき、酸素供給器の動き始める音が聞こえた。
急いで酸素ルームの中を確認すると、ハムスターは巣の中でぐっすりと寝ていた。
そこに私が手をつっこんだものだから起こしてしまったのだけれど、
とにかく生きててくれて良かった。
そのとき、隣の部屋で炊飯器が動いているのに気がついた。

その当時、米をといで炊飯器の予約をしておくのはいつも祖母の役割だった。
しかし、祖母は少しずつ物忘れが多くなってきていた。
私が頼んだときには「オッケー」と言ってくれたし、炊飯器は私が間違いなくキッチンに置いたのだが、
何時間か経って実際に準備をするときに、長年の習慣でいつもの場所にセットしてしまったんだろう。
うちの炊飯器は朝5時半にセットされている。

206 名前:4[sage] 投稿日:2010/08/29(日) 16:51:03 ID:v5drRI2Q0 [4/4]
炊飯器をキッチンに移動させ、ハムスターが再び寝たらしいことを確認してから
私ももう一度寝ようとベッドに横になった。
それまですっかり忘れていたけれど、右肩はまったく痛くなくなっていた。
そういえば、あの痛みは強く右肩を掴まれたときの痛さにそっくりだった。

その後思い出したことがある。
まだ私が中学生の頃だっただろうか。
夜ふと目が覚めると、背後に誰かが寄り添って寝ているのに気づいた。
小さな手がパジャマの背中に触れて、そっとつかむのを布越しに感じた。
妹が寝ぼけてベッドを間違えたのだろう、しかたないなあふふふ、と思いつつ、
ものすごく眠かったので私はそのまま目を閉じた。
翌朝確認してみると、もちろん犯人は妹ではなく、
しかも自分の背後には人の入るようなスペースはなかった。
一瞬ぞっとしたが、夢だったんだろうと思うことにした。
似たようなことが何度かあったが、いつもうとうとしていたので夢だと思っていた。
そのうちに、そういうことはなくなってすっかり忘れてた。

なんの根拠があるわけでもないんだけど、
なぜかその人が教えてくれたのだと強く信じている。
どなたか存じませんが、ブレーカーが落ちたのを教えてくれて
本当にありがとうございました。

読んでくれた人も、どうもありがとう。

ゆるハムさん

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