502 名前:おさかなくわえた名無しさん[sage] 投稿日:03/06/25(水) 01:58 ID:IoN0aU/X
中1ぐらいのことだったかな?
「今日、お母さん、お給料日だったし、たまには外食しようか!」
仕事から帰った母が言った。
「別に、いいけど」 俺はぶっきらぼうに答えたけど、本当はすごくうれしかった。
「外食」といっても、俺の町には、古びた食堂が1件あるだけだ。



それでも、母と2人で山道を降りながら、はやる気持ちを抑えきれなかった。
「かつ丼にしようかな? カレーもイイかな!」
「カレーはこの前作ったじゃない」
他愛もない会話をしながら30分ほどの道のりを歩いた。
やっと、着いたのに薄情にも食堂は定休日。
がっくりして、来た道をまた戻った。

家に着き、母は急いでご飯を炊き、握り飯を作ってくれた。
「ごめんなー、お母さん、仕事の帰りにちゃんと見とけば良かったのにね。」
しきりに俺に謝る母。
そう言えば、小5の頃、父が自殺した時も、母は父方の親戚にしきりに頭を下げていた。

「お母さんは悪くないって」あの時に一番言いたかったせりふだ。
当時の父の精神状態の異常ぶりは、子供の俺でもはっきりとわかったくらいだもん。
母はよく耐えてたと思う。なのに、まるで自分が殺したみたいに言われ、
つらかっただろうな。

その日の夜、本当はなんだか久しぶりに、一緒のふとんで眠りたかった。
でも、中学生の俺はどうしても言えなかった。
あの時のおにぎりの味、40歳になった今でも覚えている。
母は4年前に死んだ。


母のこころをすべてに


【再度】思い出してホローリくる家族との思い出part4