608 名前:彼氏いない歴774年[sage] 投稿日:2009/11/26(木) 00:15:00 ID:temGA8k8
沖縄の繁華街にて。
(長くなったらごめんなさい)

仕事の終わった夕方、交差点で信号待ちをしていると、目の前にタクシーが停車。
降りてきたのは、白髪の老女。
タクシーから降りると、折りたたみ式の白い杖を伸ばす。
視覚障害者だった。



交差点に立つ白杖の老女、誰にでもなく、
「すみません、あの、すみません… 」
と声をあげる。
が、信号待ちをしている人達の誰も対応できない。
私も、どうにかしなくちゃ、と思いながらも固まっていた。
信号が青に変わっても、私を含めて何人かは動けずにいた。

向こうから横断歩道を渡ってきた、スーツ姿の男性。
白杖の老女に気づくとすぐに近くにきて、
「お困りですか?」
と声をかけた。

老女 「この近くの○○というライヴハウスに私を案内してくれませんか?」
男性 「(チラッと腕時計に目を走らせたけれど、すぐに)あ、偶然ですね、僕も○○へ行くところです、ご一緒しても構いませんか?」
老女 「あら、助かります。お願いできますか。」
その男性、老女の腕をとって、今来たばかりの横断歩道を引き返していきました。

男性、メチャクチャかッコよかった。
固まってなにも出来なかった自分、もちろん今は自己嫌悪で泣いてる


自己嫌悪


いい人・やさしい人のお話 17

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