439 名前:大人になった名無しさん[sage] 投稿日:2005/11/30(水) 04:48:24
消防から厨房にかけての記憶。

家の近くに父方のばーちゃんがいる母屋があったので
消防の頃からそっちの家も自分ちみたいによく行ってた。
当時ラジコンブームの最後位で、俺も御多分に漏れずハマッてた。
でもラジコンやった人なら知ってるだろうけど、
あれは消防が欲しいと思ってすぐ買える値段じゃない。
両親はラジコン買ってくれた方だけど、
凝り性だった俺はすぐにノーマルに満足出来なくなった。



いいモーターとかパーツとか改造するのにスゲェ金かかった。
で、ばーちゃんの財布に手つけた。
お宮参りの金とかだったんだろうな。
ばーちゃんの部屋忍び込むんで棚の扉開けると、
古臭い金縁の財布にはいつも1万円札が入ってた。
それを繰り返し繰り返し…、総額はいくらになったかも分からない。
で、俺は到底消防や厨房では手に入らないような物を手に入れて喜んでた。
たまに友達と一緒に走らせれば、高い輸入のモーター見せびらかして
自慢気に薀蓄たれたりする日々だった。
でもそんなのが続く訳ない。
ついに親父にバレた。
俺は当然ボロボロになるまで怒られ、ばーちゃんに謝りに行った。
もう何を言われても仕方が無かった。
どうすれば許されるのかすら考えることも出来なかった。

でもばーちゃんは
「知ってたよ。でも、ばーちゃんからは絶対言うまいと思ってた。
だって○○ちゃんは必ず自分から言ってくれると思ってたからね。」
って言って笑った。

…マジかよ。
何でそんな言葉かけてくれるんだ。

ばーちゃんが死んで随分経つ。
でも俺はあの罪を償っていない。
ばーちゃんが本当は何を思ってあんなこと言ったのか、
本当の事は分からない。
だから晩年病院のベッドで寝たきりのばーちゃんにも
合わせる顔がなくて、2回見舞いに行ったかどうかだ。
その時やっと、ばーちゃんが入れ歯だったって知ったぐらいだ。

俺はあの頃どうするべきだったんだろう。
どうすればちゃんとばーちゃんの顔を見る事が出来たんだろう。
今なら仕事して稼いだ金を返せるのに。
あれから10年以上経ったけど、この思いが引っかかって未だに取れない。


おばあちゃん


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