237 名前:235[sage] 投稿日:2008/09/08(月) 12:17:30
父がいないことで小さいころからいじめられた。それは中学になっても同じだった。
だからますます母に反抗した。今振り返れば貧乏だけど家族4人幸せな生活だった。
思いでは俺の誕生日になると毎年母が手作りのケーキを作ってくれた。買えばいいじ
ゃんと思ったが買うよりも作るほうが安上がりらしい。そんな貧乏性なところも俺は
気に入らなかった。
俺の誕生日がやってきた。15歳だった。いつものように母がケーキを作っているところを見た。



「ケーキなんていらねえよ」
ぶっきらぼうにそういったが母は黙々とケーキを作っていた。
突然母がいった。
「バニラエッセンス買うの忘れたわ。ちょっと買ってくる」
ちょっとといっても俺の家は山奥でバニラエッセンス売ってるスーパーまでは
山道を自転車で片道30分かかる。


238 名前:235[sage] 投稿日:2008/09/08(月) 12:23:50
俺は家で留守をしていた。母が買い物に出かけて10分後ぐらいに突然大雨になった。
雷雨が激しくなった。母は傘を持っていかなかった。心配した妹がかさを届けに行くと家を
出て行った。
2時間後、その妹も帰ってこない。夜8時になって近所のおじさんが俺を予備に家まで来た。
「大変や、あんたのお母さん事故にあったで。」
とりあえず病院に向かった。

山道を下るときに路面の水溜りにスリップしてガードレールを飛び越えて10メートル下のがけに
転落した事故だった。
病院では集中治療室に入っていた。医者の話では頭を強く打って意識不明状態だった。
それから2日後、医者が言った。
「あなたのお母さんは脳死状態です。助かる見込みはありません」
俺は愕然とした。

239 名前:235[sage] 投稿日:2008/09/08(月) 12:28:48
誕生日のケーキの材料を買うために事故にあった母はその翌日正式な死亡となった。
母の葬儀が終わり俺は親戚の家に引き取られた。
それから3年が過ぎた。俺は高校を卒業し就職することになった。そこで1通の貯金通帳
を渡された。
「これはね、あんたのお母さんがあんたのために少しずつためていたお金だ。好きなように使いなさい」
といわれた。
中を見た。
350円、560円、1010円などの入金があった。それも毎日あった。
貧乏なはずなのに、自分で買いたいものもあるはずなのに、それを我慢して貯金してくれていた。

240 名前:235[sage] 投稿日:2008/09/08(月) 12:30:25
そして今28になった。結婚もした。妻と母の墓参りに行った。そのときに立派な墓を立ててやった。
たくさん利子をつけてちいさいけれど墓石のある墓を立ててやった。


母からの贈り物


セピアな思い出∫泣ける話 第2話
http://gimpo.2ch.net/test/read.cgi/sepia/1201028068/

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