717 名前:1/2[sage] 投稿日:2006/11/12(日) 04:46:50 ID:OfnBVt2u
いつも通りの時間に仕事が終わり、駐車場まで歩いていると、
どこからか子猫の鳴き声が聞こえる。
すぐそばの垣根の奥で怯えている、真っ白な子猫がいた。
拾って家に連れて帰りたい。
でも、うちには猫エイズキャリアの先住猫がいる。
一緒に飼ったらきっと感染する。
…自分の家では飼えないが、小さな子猫をこのままにして帰れない。
実家にも猫がいるが、病気は持っていないので親に頼み込めば…。
子猫を可愛がって飼ってくれそうな知人はいたか…?
かかりつけの動物病院にお願いして、里親募集の張り紙をしてもらうか…。
垣根の前でしゃがみこみ、必死でどうすべきか考えていると、
自転車で通りかかった30代前半くらいの男性二人が何事かと近寄ってきた。
私が「この奥に子猫がいるんです」と言うと、
メガネの男性が躊躇なく垣根に手を突っ込み、子猫を拾いあげた。
「風邪ひいてんのかな」とか言いながら、真顔で撫でている。
718 名前:2/2[sage] 投稿日:2006/11/12(日) 04:47:28 ID:OfnBVt2u
「家の猫はエイズなので、この子は飼えないんです…」と私が言うと、
子猫を抱き上げてほんの数分のメガネの男性が、
「家に連れて行きます」。
もうひとりの男性が、「お前んち猫いたよな」と聞くと、
メガネの男性は「こいつメスだし、多分すぐ仲良くなれると思う」。
私は思わず「ありがとうございます!」と頭を下げていた。
子猫の第一発見者であるのに何も出来ず、責任を感じた私は
「病院代かエサ代に」とメガネの男性に5000円札を差し出した。
メガネの男性は「いや、猫いるからエサはあるんで」と受け取ろうとしない。
そんなやりとりをしていると、
もうひとりの男性がファスナー付のバッグをどこからか持ってきた。
子猫はその中におさまり、メガネの男性の自転車の前カゴに。
私が車で家まで、何なら動物病院まで送りますと言っても、
「これで帰れるし、とりあえず家でメシ食わせます」と断り、
二人は自転車で去っていったのでした。
いつも通りの時間に仕事が終わり、駐車場まで歩いていると、
どこからか子猫の鳴き声が聞こえる。
すぐそばの垣根の奥で怯えている、真っ白な子猫がいた。
拾って家に連れて帰りたい。
でも、うちには猫エイズキャリアの先住猫がいる。
一緒に飼ったらきっと感染する。
…自分の家では飼えないが、小さな子猫をこのままにして帰れない。
実家にも猫がいるが、病気は持っていないので親に頼み込めば…。
子猫を可愛がって飼ってくれそうな知人はいたか…?
かかりつけの動物病院にお願いして、里親募集の張り紙をしてもらうか…。
垣根の前でしゃがみこみ、必死でどうすべきか考えていると、
自転車で通りかかった30代前半くらいの男性二人が何事かと近寄ってきた。
私が「この奥に子猫がいるんです」と言うと、
メガネの男性が躊躇なく垣根に手を突っ込み、子猫を拾いあげた。
「風邪ひいてんのかな」とか言いながら、真顔で撫でている。
718 名前:2/2[sage] 投稿日:2006/11/12(日) 04:47:28 ID:OfnBVt2u
「家の猫はエイズなので、この子は飼えないんです…」と私が言うと、
子猫を抱き上げてほんの数分のメガネの男性が、
「家に連れて行きます」。
もうひとりの男性が、「お前んち猫いたよな」と聞くと、
メガネの男性は「こいつメスだし、多分すぐ仲良くなれると思う」。
私は思わず「ありがとうございます!」と頭を下げていた。
子猫の第一発見者であるのに何も出来ず、責任を感じた私は
「病院代かエサ代に」とメガネの男性に5000円札を差し出した。
メガネの男性は「いや、猫いるからエサはあるんで」と受け取ろうとしない。
そんなやりとりをしていると、
もうひとりの男性がファスナー付のバッグをどこからか持ってきた。
子猫はその中におさまり、メガネの男性の自転車の前カゴに。
私が車で家まで、何なら動物病院まで送りますと言っても、
「これで帰れるし、とりあえず家でメシ食わせます」と断り、
二人は自転車で去っていったのでした。